【国公立大学/私立大学】一般入試はどう変わる?一般選抜の特徴とは
高大接続改革によって、センター試験が廃止されて大学入学共通テストが導入されるなど日本の入試が変わり始めています。
徐々に移行していくとはいえ変更点も多いので、そもそも入試にはどのような種類があるのか、最も受験者が多い一般入試とはどのような入試制度なのかについてまとめます。
なんとなく一般入試を受けようと思っている方も、他の入試の特徴を知ることで自分に合った入試制度を見つけることができるかもしれません。
「入試制度の違いがわからない」「どのようなスケジュールで行われるかわからない」という方は確認しておきましょう。
大学入試の種類
大学入試には三種類の入試制度があります。
それぞれ試験内容や求められているものが違うので、自分に合った入試制度を選びましょう。
一般入試
一般入試とは各大学の独自の方式により実施されます。
学力試験のみで評価されることが多く大学入試では最も受験者数の多い選抜方法です。
大学学部学科により教科や配点等が異なり、私立大学は3教科が基本となります。
文系の大学は、国語や英語に加え、地歴公民数学などから1科目を選択する場合が多いです。
理系の大学では英語、数学、理科などのパターンが多いです。
一般入試の方法は国公立大学と私立大学で大きく異なるので、後ほど解説します。
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、現行の推薦入試のことで、出身高校長の推薦を受けなければ出願ができないという点が特徴です。
出願にあたって、学習成績の評定平均値や「○浪まで」など定められている基準が多く、誰もが出願できる入試ではありません。
また、併願が主流の一般入試と異なり、学校推薦型入試は「出願者は合格した場合必ず入学するものに限る」という専願が基本です。
●指定校推薦
●公募推薦
指定校推薦入試
指定校制推薦入試は大学が指定した高校の生徒を対象とする選抜です。
私立大学が中心で、国公立大学ではほとんど行われていません。
大学が指定した高校の生徒にのみ出願資格が与えられるため、現役生に限られます。
推薦枠は少人数なので、希望者多数の場合校内で選考が実施され、成績、課外活動実績、生活態度などを基準に評価されます。
推薦枠を獲得さえすれば合格率は高いのが特徴です。
公募推薦入試
公募推薦入試は、大学の出願条件をクリアし、出身高校長の推薦があれば受験可能です。
指定校推薦と違い、全国から広く募集され、既卒生も出願可能な大学もあります。
成績基準が設けられることが多く、募集定員が比較的多い「公募制一般入試」、スポーツや文化活動、委員会やボランティアなど課外活動での取り組んだことをアピールできる「公募制特別推薦選抜」があります。
総合型選抜入試
総合型選抜入試は現行のAO入試のことです。
総合型選抜入試は、出身校校長の推薦は必要ないなど学校推薦型入試に比べ出願資格が広いです。
受験生はエントリーシート等の書類を提出し、面接や論文、プレゼンテーションなどの試験を受けます。
一般入試と比べ、受験生の能力や適性、学習に対する意欲などを様々な方法で評価します。
2021年度からは学校推薦型選抜同様に、各大学が実施する評価方法に、共通テストを含む教科・科目に係るテストや小論文、プレゼンテーションなど、学力を確認する評価方法の活用が必須となります。
✔一般入試は国公立と私立で大きく異なる
✔学校推薦型選抜は学校長の推薦が必須
✔総合型選抜は複数の試験で評価
国公立大学と私立大学の一般入試の概要
一般選抜は国公立大学と私立大学で大きく異なります。
わかりやすいように表をまとめましたのでご覧ください。
一般選抜の基本情報
国公立大学 | 私立大学 | |
---|---|---|
試験内容 | 共通テスト(7科目が主流)+ 2次試験 | 大学ごとの独自試験 3教科が主流 |
試験時期 | 2次試験 前期:2月下旬 後期:3月中旬 | 1月下旬~3月 |
出願時期・方法 | 1月下旬~2月初旬に郵送にて (前・中・後期すべて同時) |
1月上旬~3月に郵送にて ※今後ウェブ出願が増える予定 |
受験費用 | 共通テスト 18,000円 + 17,000円 | 平均約20,000~35,000円 (大学・学部・学科によって異なる) |
合計:35,000円 |
国公立大学の受験方法とは
国公立大学は定員の約8割を一般選抜で募集しているため、国公立大学を第一志望とする人はまず一般選抜での受験を考えて受験勉強をスタートさせるとよいでしょう。
一般的な国公立大学の一般選抜は、一次試験の「大学入学共通テスト」と大学別の問題が出題される2次試験の「個別学力検査」の合計得点で合否が判定されます。
国公立大学の二次試験は前期・中期(公立のみ)・後期の3日程です。
国公立大学出願の流れ
国公立大学志望者はまず1月中旬の共通テストを受け、自己採点を行った後、志望する大学を決定して願書を提出します。
国公立大学の出願期間は、共通テストの約1週間後から約10日間です。
共通テストの結果によっては志望校を変えなければいけないこともあるかもしれません。
出願期間は限られているので、事前に志望校についてしっかりと考えておく必要があります。
前期は2~3科目の筆記による学科試験、後期は論文や総合問題や面接が中心です。
募集人数の8割ほどは前期で採用されるため、前期での合格を目指しましょう。
後期は難易度、倍率共に前期より高くなる傾向があります。
大学入学共通テスト
「大学入学共通テスト」は現行のセンター試験から主に英語の配点やリスニングの再生回数などが変更された試験です。
国公立大学では86%以上がセンター試験で7科目を課していました(一部の学科のみの実施を含む)。
2022年度入試の共通テストでもこの傾向は変わりません。
そのうえ、共通テストへの移行にともない、幅広い学力が求められるようになり、少数科目を課していた大学が教科・科目数を増やすケースもみられます。
なお、この7科目以上の構成も大学により異なりますが、大別すると次の3つのパターンに分けられます(理科①は2科目セットで1科目とカウントします)。
国公立大学志望者は、文系学部では地歴公民2科目が必須の文型、理系学部では理科2科目が必須の理型で受験することが基本です。
少ない教科・科目数で受験できる国公立大学はありますが、受験科目を絞ると負担が減るかわりに、志望校の選択幅が狭まります。
国公立大学志望者は5教科7科目に対応した学習が基本と考えましょう。
2次試験
2次試験の入試科目は共通テスト同様に大学によって異なります。
また、同じ学科でも日程も異なることが多いです。
前期日程は、文系学部で「外国語、数学、国語、地歴・公民」から2~3教科、理系学部で「外国語、数学、理科」から2~3教科が課されることが多いです。
しかし、東京大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、九州大学などの一部の難関大学では4教科を課す学部・学科もあります。
一方、後期日程は前期日程に比べ教科数を1~2教科に減らすケースや、総合問題、小論文や面接などを課すところも多いです。
2次試験を行わず共通テストの得点のみで評価する大学もあります。
配点についても大学ごとに設定され、理系学部は数学や理科等理系科目の配点が高いなど学科や学部に関連の深い教科の配点を高く設定していることが多いです。
また、共通テストと2次試験の配点比率も大学によって差があるので、それぞれの勉強量の配分に注意して対策しましょう。
私立大学の受験方法とは
私立大学の受験方法は三種類あります。
私立大学入試では共通テストは課されず、大学・学部・学科よって異なるテストで合否を決定します。
出題形式や問題傾向なども大学によって大きく異なるのが特徴です。
3教科型入試
私立大学の最も一般的な選抜方法で、募集人員が多く合格者も多いです。
試験科目は文系学部が外国語・国語・選択科目(地歴・公民・数学から1教科を選択)を、理系学部が数学・理科・外国語を課すパターンが基本の3教科型となっています。
専攻内容と関連の深い科目の配点を高くしているケースもあります。
全学部統一入試
全学部統一入試では、全学部・学科が共通する試験問題を用いて同じ日に一斉に試験を行います。
一度の受験で複数の学部・学科へ出願することができるのが特徴です。
一度の受験で併願が行えることは大きなメリットですが、一般入試に比べて定員が少ないので倍率が高い傾向があります。
学外入試
学外入試は、大学の所在地以外の試験場で行う選抜試験で、別名「サテライト入試」とも言われます。
自宅から最寄りの試験場を選んで受験することができるため、地方の学生にとって大きな負担である交通費や宿泊などの費用を軽減することができます。
大学で実施する試験日と別の日程であれば、複数回の受験が可能となります。
✔国公立大学は共通テスト+二次試験
✔私立大学は大学独自の試験で3科目が主流
✔私立大学は多様な試験タイプがある
一般入試のスケジュールや日程について
国公立大学と私立大学は入試スケジュールが異なりますので、出願から試験までのスケジュールを国公立大学と私立大学で分けて解説します。
国公立大学のスケジュール
国公立大学の一般入試には大学入学共通テストが課されるので、まず9月下旬から10月上旬に大学入学共通テストの出願をします。
そして1月中旬に大学入学共通テストが開催され、自己採点をして1月下旬に2次試験を受ける大学に出願します。
2次試験日程は前期が2月下旬、中期が3月上旬、後期が3月中旬です。
私立大学のスケジュール
私立大学の一般入試の出願の期間や試験の時期は、入試の種類によってまた大学、学部学科によって様々ですが、おおよそ以下のようなスケジュールです。
12月下旬から1月中旬までの間に出願をします。
1月下旬から2月下旬に試験が行われ、遅くとも2月中には合格発表が行われることが一般的です。
✔国公立大学の一般入試の期間は1月中旬〜3月下旬まで
✔私大の一般入試の期間は1月下旬〜2月下旬
✔私大の学校推薦型選抜は多様な選抜方式が実施
一般選抜(一般入試)対策をするのに最適な塾
大学受験を控えている方にとって、「どこの塾に通うべきか」という悩みほど深刻なものはないと思います。
自分で学習計画を立てるのが苦手な方は塾を選んだ時点で合否が決まってしまうような気がしてしまうかもしれません。
特に今年は高大接続改革の一環として、センター試験が廃止され、共通テストが初めて導入されるので、新制度の受験に対応して学習をサポートしてくれる塾に行くのがおすすめです。
そこでここからはこれから一般入試対策をするのに最適な塾をご紹介したいと思います。
個別教室のトライ
個別教室のトライの基本情報 | |
---|---|
対象 | 幼児・小学生・中学生・高校生・高卒生 |
授業形式 | 個別指導 |
対応地域 | 全国607教室 |
特徴 | 完全マンツーマン&専任制の指導 |
一般入試対策をするのに最適な塾は個別教室のトライです。
集団指導の塾とは異なり、生徒一人ひとりに合ったカリキュラムを提供してくれるので、志望校に合格するための効率的な勉強をすることができます
完全マンツーマン&専任制で生徒一人ひとりに最適な学習を提供することができます。
120万人の指導実績によるノウハウから作り出されたトライ式学習法を用いることで着実に成績を上げることができます。
さらにトライグループの持つ「トライ式AI学習診断」を用いることで、従来と比較して約10分の1の時間で正確な学力を診断することが可能です。
大学受験ディアロ
大学受験ディアロの基本情報 | |
---|---|
対象 | 中学生(中高一貫校に通う)・高校生 |
授業形式 | 個別指導・映像授業 |
対応地域 | 東京・埼玉・神奈川・千葉・静岡 |
特徴 | 満足度99.7%の対話式トレーニング 「※調査概要:大学受験ディアロ全在籍者を対象に実施したアンケート調査(回答率77.6%),2019/12/17~2020/1/15,自社調べ。」 |
生徒が事前に予習をしてきたうえで授業をスタートし、予習した内容を講師に対して「自分の言葉で説明できる」ことを目指しています。
「予習しなければ始まらない」というシステムを作ることで、自ら学習する習慣を身につけさせています。
ディアロはZ会グループの学習塾で、使用する教材も難関大合格に抜群の実績を誇る「Z会グループ」のものです。
満足度は99.7%と非常に高く、安心して指導を受けられます。
まとめ
一般入試について、そして入試制度のそれぞれの特徴など理解できましたでしょうか。
高大改造改革という大きな教育改革が進む今は、受験生にとって新たなこと続きで不安なことが多いと思います。
一般入試が最も入学者数の多い入試制度だからといって、一般入試が最も自分が有利に戦える制度とは限りません。
それぞれの入試制度の特徴をしっかり理解して、自分はどの制度で受けるのが良いのか考えていきましょう。
どの入試制度を利用すればいいのかわからない場合は、学習塾で相談してみるのもいいです。
特に個別指導の塾なら、勉強だけでなくあなたに合った合格プランを一緒に考えてくれますよ。
一般入試の基本情報
一般入試に関しての情報が一目でわかります。
大学入試の種類って何があるの?
大学入試の種類は一般受験や、推薦入試があります。
記事内で詳しい内容を紹介しています。
国公立大学と私立大学の一般入試の概要は?
国公立大学と私立大学の一般入試の概要はテストの方式やスケジュールが異なります。
一般選抜対策ができる塾は?
一般選抜の対策ができる塾は個別教室のトライです。
詳しくは記事内を参考にしてください。
StudySearchでは、塾・予備校・家庭教師探しをテーマに塾の探し方や勉強方法について情報発信をしています。
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