ケアレスミスとは?ミスをなくす対策方法は?【勉強編(教科別)・仕事編】
定期テストや受験などの勉強や仕事でよく耳にするケアレスミスという言葉。
みなさんは、ケアレスミスの対策はしているでしょうか。
ケアレスミスのせいで点が足りず合格できなかった、上司や顧客に迷惑をかけてしまったなど悔しい思いをしないように必ず抑えておきたいポイントの一つです。
今回は、そんなケアレスミスの特徴や各教科・状況のケアレスミス、その対策方法など豊富な内容をご紹介しますので参考にしてみてください。
ケアレスミスとは?
ケアレスミスはなぜ起こるのか
大きなミスをしている自覚がない
テスト返却の際に問題をどのように間違えたのか確認していますか。
ケアレスミスで点を失っていることを見逃していたり、ケアレスミスを軽視して対策を講じていない場合は注意が必要です。
自覚がない状態でミスを減らすのは困難なため、テスト返却の際は反省して対策をするように意識しましょう。
見直しをする時間がない
見直しする時間がないのは、一つの問題に対して時間をかけすぎていることが原因です。
時間配分を適切に行うことで見直しの時間を確保することが可能になるため、過去問や問題集を解くときに時間を決めて行うと良いです。
+αで見直しの時間も考慮して問題を解く練習をしましょう。
ケアレスミスが起こりやすい場面
うっかりしていてミスをする
うっかりしていてやらなければならないことを忘れていた場合もケアレスミスといえます。
課題が多い時に発生しやすく、今すぐにやらなくていい課題を後回しにしていたらそのまま忘れていたなどがあります。
勘違いしてミスをする
勘違いによるミスは一度や二度経験したことがあるのではないでしょうか。
この手の問題の計算方法はこの式を使うんだと知らないうちに思い込んでしまい、後になって気づくパターンなどがあります。
思い込みをしてミスをする
勘違いによるミスに似ていますが、勝手に自分で思い込んでしまいミスをするケースです。
この問題はカッコ内だけ抜き取って答えたらいい問題だと思い込んでしまい、人に指摘されたり解答を見ることで気づくミスです。
ケアレスミスが多い人とは
ケアレスミスが多い人の特徴として下記のことがあげられます。
- せっかちな人
- めんどくさがりやな人
- 自己管理ができない人
せっかちな人
課題をできるだけ早く終わらせようとハイペースで問題を解く人などが該当します。
問題を早く解くのは後々有利になりますが、細かい部分でミスをしていたり間違いに気づかないまま進めてしまっていることが原因でケアレスミスをしてしまっていることがあります。
めんどくさがりやな人
勉強に対して前向きな意識を持っておらず、中途半端に課題などを進めている人が該当します。
適当に作業を進めてしまい、細かい部分まで意識して行っていないため注意不足による間違いを起こしやすいです。
自己管理ができない人
生活習慣が整っておらず、夜遅くまで起きていて睡眠時間が足りておらず、昼間の授業で寝てしまっている人などが該当します。
睡眠不足の状態でテストや試験に臨んでしまうと集中力や注意力が低下してしまうためケアレスミスをしてしまいやすくなります。
✔ケアレスミスには様々な原因がある
✔普段の過ごし方によってミスの頻度が変わる
✔意識を変えるだけでもケアレスミスの可能性を下げることができる
やってしまいがちなケアレスミス
問題文の指示がわかっていない
文章が意図したいことはなにか
問題文の文章の内容や意図を完全に履き違えてしまっている場合があります。
文章の内容ばかりに気を取られてしまい、大枠を把握できていないことが原因です。
思い込みから大きな勘違いを生んでしまうことでミスに繋がっているので文章の捉え方を練習する必要があります。
要求されている解答方法は何なのか
問題文は「誤っているものを選択せよ」なのに対して合っているものを選択してしまう時や、単語の抜き出しに対して文章を抜き出してしまうなどのケースがあります。
正解が分かっている分もったいないミスです。
文章をよく読んでいない可能性があるため、見直しをする必要があります。
解答の書き方を間違える
解答欄がずれていた
解答欄が一つずれているだけで解答は合っているのに全てバツになってしまったというケースです。
問題の量が多い場合や記号や単語の選択の際に発生しやすい間違い方で問題と解答欄の照らし合わせを入念に行うことで改善されます。
単位を書き忘れた
計算問題の解答欄を記述する際に発生するミスで、数字は合っているのに単位が書いていなくて減点をくらうパターンです。
問題文をよく読み、指示されている単位を確認することが大切です。
5教科別!ケアレスミスパターン
英語でのケアレスミス
英語はケアレスミスが多い教科といえます。
細部までよく確認しましょう。
英語のケアレスミスパターン |
---|
文頭の文字を大文字にしていない |
三単現のsを忘れている、いらないのに付けている |
スペルミス |
文章問題にてピリオドやクエスチョンマークを忘れる |
動詞の時制が適切ではない |
数学でのケアレスミス
数学は計算ミスが主です。
暗算力がない場合はむやみに暗算をしないようにしましょう。
簡単な計算こそ慎重にする必要があります。
また、符号は移行直後に慎重に確認したり、公式を書き出してから数値を代入したりする工夫も必要です。
数学のケアレスミスパターン |
---|
単純な計算ミス |
移項をしたときに符号の変え忘れ |
x(エックス)と×(かける)を間違える |
時間がなく暗算をして計算ミス |
国語でのケアレスミス
国語は誤字脱字が一番多いミスのため、減点対象にならないように丁寧に書きましょう。
国語のケアレスミスパターン |
---|
誤字脱字 |
漢字の書き間違え |
記述問題で文字数が足りていないまたは、超えている |
送り仮名のミス |
理科でのケアレスミス
理科は、単位のつけ忘れのミスが多いためよく問題を確認して対応しましょう。
理科のケアレスミスパターン |
---|
単位のつけ忘れ、表記ミス |
グラフの読み取りミス |
簡単な計算を間違えてしまう |
社会でのケアレスミス
受験において社会は問題数が多い傾向にあるため解答欄のずれなど注意が必要です。
社会のケアレスミスパターン |
---|
人名や出来事の誤字脱字 |
年号の数字間違え |
解答欄が多いあまりずれてしまった |
✔理系分野では単位ミスに注意
✔文系分野は誤字脱字やスペルミスに注意
✔問題文の意図を正確に汲み取る練習が効果的
今からできるケアレスミスの徹底対策
ケアレスミスを対策するには以下のポイントが重要です。
- 本人が自覚し、把握する
- 問題文の重要箇所を警戒する
- 丁寧を心がける
- 自分なりの対策を
本人が自覚し、把握する
ミスノートを作る
ケアレスミスには人によって傾向が違います。
問題集を解いた際は、ミスした箇所をノートに書いて分析しましょう。
ある程度データが集まるとどのような問題にどんなミスをしているのか傾向が掴めてくるのでお子さんが自覚することができます。
同じミスを二度と繰り返さないことを意識して対策すると良いでしょう。
あらかじめミス多発ゾーンに注意
ミスノートなどを作っていくとある程度ミスの傾向が掴めてきます。
傾向が掴めている状態でテストなどを受けるとあらかじめミスしやすい問題などがわかるので、注意して問題を解き進めることが可能となります。
そして、傾向を掴んだら、解答をひと通り見直す時間を残すことで自分のミスの傾向に気をつけながら確認することができます。
問題文の重要箇所を警戒する
問題文は手で読む
ケアレスミスの原因の一つとして目でさらっと問題文を読んでしまうことで、解答の仕方など重要な部分を見落としてしまうことが挙げられます。
このミスを減らすには、問題文の重要な部分にアンダーラインや印を付けてしっかりと意識することです。
目だけではなく手を使って理解していきましょう。
解答方法等重要な箇所に印をつける
問題文をしっかり読み込んだ上で、重要箇所に印をつけるとよりケアレスミスを防ぐことができます。
例えば、「当てはまらないものはどれですか」という問いに対して、当てはまるものを解答してしまうということがよくあります。
そのようなケアレスミスに対して、問題文を最後までしっかり読み込んだ上で、重要箇所に印をつけることで見落としを防ぐことができます。
繰り返し読む
問題文を繰り返し読むことは重要です。
答え方など重要な部分は文末に来ることが多いため、読み返して確認するとケアレスミスが減ります。
長文の場合でも意識を変えて読むだけでミスが減るため実践してみましょう。
丁寧を心がける
計算式はイコールを揃える
計算のミスはイコールを縦にそろえて書くだけでも減ります。
イコールを縦にそろえることで数字の並びが把握しやすくなるため計算間違いが起こりにくいです。
また、パッと見ただけでもどんな計算か分かりやすくなるのでおすすめです。
解答の文字はいつもより丁寧に
解答の文字が汚くて読めないため減点されてしまうことがあります。
急いで問題を解くあまり発生しやすいミスですが、他人から見て読みやすい丁寧な字を心がけるだけで減るミスです。
意識して解答を書きましょう。
自分なりの対策を
解きごたえをマークする
見直しの段階で解きごたえをメモしておくと良いです。
答え合わせをした後、解けた自信がある問題を分析してみましょう。
解けてるはずなのに間違っている場合はケアレスミスが原因であることが多いため対策することができます。
切り替えて第三者の目で
見直しの際は自分の解答を第三者目線で見てみましょう。
間違っているところがあるのではないかと疑いながら見直すことで細かい部分のミスに気づける可能性が上がります。
自分の認知を変えるだけでもミスが見つかりやすくなるため実践してみましょう。
体を動かしてリフレッシュ
体を動かす具体的な方法は「指差し呼称」です。
鉄道機関士が考え行っているもので、ケアレスミスが許されない現場で広く使われています。
指差し呼称を行うことで様々な筋肉を刺激することができるためケアレスミスを発見できる可能性が高まります。
✔本人が自覚をすることで大きく減らせる
✔日頃から取り組むと効果的
✔見直しは第三者目線で
迷ったときにはプロに相談
ここでは、プロに相談したい方におすすめの塾として個別教室のトライ・個別指導塾スタンダードの2つを紹介します。
個別教室のトライ
個別指導のトライの基本情報 | |
---|---|
対象学年 | 小学生・中学生・高校生・高卒生 |
授業形式 | 個別指導 |
展開地域 | 全国 |
特徴 | 「わかったつもり」を無くす授業 |
完全マンツーマンの専任制
個別教室のトライは、完全マンツーマンの専任制なので常に同じ講師の授業を受講することができます。
そのため、自分一人では気づけないミスの傾向も知ることができます。
一人ひとりの学習状況に合わせて指導してもらいたい方におすすめです。
双方向の授業
個別教室のトライでは双方向の授業を取り入れています。
そのため、わかったつもりをなくし思い込みでのミスも減らすことができます。
また、個別教室のトライではトライ式AI学習診断も用いて苦手を診断しているため、講師だけでなくAIの視点からも苦手を指摘してもらうことができます。
個別指導塾スタンダード
ここでは個別指導塾スタンダードについて詳しくご紹介します。
個別指導塾スタンダード | |
---|---|
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
指導形態 | 完全個別指導(1対2) |
特徴 | 全国各地に教室を開講している個別指導塾 |
値段関係なくレベルの高い講師
個別指導塾スタンダードは、低料金で通いやすいという特徴を持ちます。
入会金などもかからず初期費用が少ないため始めやすいです。
授業料も相場より安く、初めて学習塾に通いたいという方におすすめです。
完全個別指導で分かったつもりを防ぐ
個別指導塾スタンダードは心理学に基づき、褒めて伸ばす個別指導をしています。
小さな目標をたくさん作ることで生徒の「わかる」から「できる」までを指導してくれます。
勉強が苦手なお子さんでも勉強が楽しくなるような指導を心がけています。
✔低料金で通いやすい
✔褒めて伸ばす個別指導で成績を上げる
✔初めての学習塾におすすめ
【仕事編】ケアレスミスの主な原因
仕事上でのケアレスミスの主な原因として、下記のようなものがあげられます。
メモを取らない
ケアレスミスをよくする人は、メモを取っていないケースが多々あります。
すべてを頭の中に記憶しておこうとすると、記憶違いや忘れてしまうことが起こってしまいがちになります。
メモを取らないことは、一見仕事を効率化しているように見えて、覚えきれなかったり、頭の中が覚えたタスク内容でいっぱいになったりして逆に効率が下がってしまうこともあります。
メモを取ることで、タスクも整理できるため、メモを取ることを推奨します。
集中力が低下している
集中力が低下している場合もケアレスミスが増加する傾向にあります。
集中力が低下している原因は、ストレスや疲労の蓄積、体調不良、休憩不足、複数のタスクの同時進行など様々です。
いつもはしないようなミスが目立つ場合は、何かしら集中できない要因がある可能性があります。
スピードを重視する
仕事を素早く片付けようとした場合も、ケアレスミスをしやすくなる傾向にあります。
もちろん仕事スピードが早いことは良いことですが、スピードを重視しすぎると正確性や慎重さが欠けてしまうことがあります。
思い込みで行動してしまう
思い込みで行動してしまうと、勘違いに気づかないまま仕事を進めてしまい、想定外のミスが起こります。
思い込みは自分では気づきにくいため、一度自分が正しいと思うと自分で訂正することが難しくなります。
✔ケアレスミスには起こりやすくなる原因がいくつかある
✔メモを取らない・集中力の低下・スピード重視・思い込みが主な要因の1つである
【仕事編】ケアレスミスを防ぐ対策方法
仕事上でケアレスミスを防ぐ対策方法としては下記のものがあげられます。
積極的にメモを取る
まず、積極的にメモを取ることが必要です。
一度だけ口頭で説明されたことを全て漏らさずに覚えることは非常に困難ですし、先述のとおり頭の中が言われたことでいっぱいになってしまいます。
すぐメモを取る習慣をつけることで、何か抜けてしまうことを防げるだけでなく、頭の中のワーキングスペースにも余裕が生まれて仕事の効率化にもつながります。
To Doリストを作成し、タスクを可視化する
タスクの可視化をするには、まずタスクの全体量を把握することが必要です。
行き当たりばったりでは、タスクをし忘れたり、優先順位がわからなかったりします。
そのため、あらかじめTo Doリストをつくり、タスクの優先順位をつけ、タスクが完了したもの・まだ完了していないものを、頭の中だけでなくメモに残しておくことで、ケアレスミスを減らすことができます。
ちなみに、タスクの整理とともに作業環境の整理整頓もすると、資料を見失ったりすることなくタスクを進めることができます。
集中力の高い午前中のうちに、複雑・大変な作業を行う
タスクの優先順位が同じであれば、タスクをこなす時間帯も考えるとよりケアレスミスの防止に効果的です。
午後はどうしても午前中の疲れが蓄積するため、複雑または大変なタスクは午後より集中力がある午前中にこなすと自然とミスが減る傾向があります。
自分のミスの傾向を把握する
自分のミスの傾向を把握することで、自分のミスの傾向に気をつけながら仕事を進めることができ、ケアレスミスを減らすことができます。
また、傾向を掴むことで、タスクが完了したあと、自分のミスの傾向を重点的に確認することでよりケアレスミスを減少させることができます。
そして、単語登録を活用することも効果的です。
取引先の会社名や担当者、敬称等は間違えやすいが最も間違えてはいけないものであるため、単語登録をすることで事前に防ぐことができます。
✔各々のケアレスミスの傾向によってケアレスミスの対策方法が異なる
✔自分のミスの傾向を把握することによってミスを減らすことができる
まとめ
ケアレスミスには様々な傾向と対策があります。
ケアレスミスを軽視してしまうと受験や仕事において泣きを見ることになるので、名門学校に通いたいという方は必ず対策が必要です。
また、各教科ごとにケアレスミスの特徴があるため得意教科や苦手教科でどのくらいケアレスミスをしているのか分析してみると点数が伸びやすくなるかもしれません。
特に得意教科でのミスはケアレスミスの可能性が高いため十分に対策していきましょう。
【初心者でもわかる】この記事のまとめ
「ケアレスミス 対策」に関してよくある質問を集めました。
ケアレスミスが起こる原因は?
ケアレスミスが起こる原因は自分がミスをしている自覚が無かったり、見直ししていないということが主です。また、性格や生活習慣によってケアレスミスをしてしまうこともあります。教科によってミスの傾向がある程度決まっているため対策を十分にするとミスを減らすことができるでしょう。ケアレスミスの原因の詳細はこちらを参考にしてください。
ケアレスミスはどう対策する?
ケアレスミスを減らすには自己分析が一番の近道です。自分のケアレスミスの傾向を分析することでミスに対して注意する意識ができるためとても効果的ですまた、字をきれいに書くなどすぐにでもできることで対策することが可能です。もしそれでもミスが減らないようであれば学習塾の先生に見てもらうと良いでしょう。ケアレスミスの対策についてはこちらを参考にしてください。
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