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更新日 2024.2.4

【図形の性質】チェバの定理・メネラウスの定理・方べきの定理などを解説

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チェバの定理やメネラウスの定理を知っていますか?

これらは高校数学で学習する図形の性質の中で、頻出の定理となっています。

他にも中点連結定理や中線定理、方べきの定理などさまざまな定理を学習します。

今回は、高校数学の図形の性質で学習する定理を一気に7つご紹介します。

どれも重要な定理になっているので、きちんと内容を読んで理解するように心がけてください。

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図形の性質①チェバの定理・メネラウスの定理とは?

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最初にご紹介するのは、チェバの定理とメネラウスの定理です。

  • #

    この2つは似たような定理としてよく並列で扱われますが、それぞれの違いをきちんと理解することが大切です。

まずは、公式や図形の形など基本を着実に押さえましょう。

チェバの定理の公式は?

それでは、最初にチェバの定理について学習しましょう。

チェバの定理は三角形に関する定理です。

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まず、図を書いてみましょう。

適当に、各頂点から対辺に向かって線を出して、その交点に向かって、残りの1個の頂点から線を引けば、完成です。

三角形の五心で学習した重心や垂心を書くときに作った図とは似ていますが、そこまで厳密に書く必要はありません。

ただしこの点は、三角形の内側になるようにしてください。

そして、この作った三角形のそれぞれの点に、AからFまで名前をつけていきます。

この点を使って表される線分に関して、次の式が成り立ちます。

  • #

    「AB/BC×CD/DE×EF/FA=1」これがチェバの定理です。

この式は暗記することが大事なのですが、一見すると暗記するのがとても難しそうな式になっています。

ただ、覚え方は簡単です。

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まずはどこでもいいので、1個頂点を選びます。

そして、そこから順番に時計回りでも反時計回りでも良いので、順に点をたどっていきながら分数を作ります。

もう一度、チェバの定理の公式をよく見てください。

ABCDEFと順番に並んでいますよね。

要するに、線分を順番に分数にしていけば良いだけです。

あまり難しく考えず、簡単に作りましょう。

メネラウスの定理の公式は?

続いて、メネラウスの定理についても解説します。

メネラウスの定理は、チェバの定理と似ていて、よくセットで解説される定理となっています。

これはチェバの定理よりも書くのが少し難しいのですが、ブーメランのような形になります。

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このブーメラン型のそれぞれの点にも同じように名前を付けていき、どこか1個の頂点のから順番に記号をたどることで分数を作り、掛け算すると1になるという定理です

公式は、「AB/BC×CD/DE×EF/FA=1」で、チェバの定理と同じですが、表している点の場所が異なるので注意が必要です。

チェバの定理もメネラウスの定理も、それ単体だけを表示しているので、もしかしたらそこまで難しさを感じないかもしれません。

しかし、実際の問題では複雑な図形の中にこれらが含まれていて、それを見抜いた上で解答しなければならなくなります。

なので、問題演習が欠かせません。

後ほど、おすすめの問題集と解くべき範囲をご紹介するので、何度も解いて練習してみてください。

CHECK

  • チェバの定理・メネラウスの定理は三角形に関する定理
  • 形が似ているので何度も練習して覚える
  • 実際の問題では複雑な図形の中に現れる

図形の性質②中点連結定理・中線定理とは?

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続いてご紹介するのは、中点連結定理と中線定理です。

この2つも似ている定理にはなっているのですが、そこまで難しくはないので、正確に理解しましょう。

中点連結定理の公式は?

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それでは、中点連結定理について解説します。

これは中学校でも習ってすでに知っているという方がいるかもしれません。

三角形の2つの辺の中点を結んだ線は、残りの1辺と平行であるという定理です。

たったこれだけなので、非常に簡単ですが、確実に理解しておきましょう。

中線定理の公式は?

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続いて、中点連結定理と名前の似ている中線定理について解説します。

中線定理とは、三角形を書き、頂点から対辺の中点に向かって線を引きます。

その際に、それぞれ辺の長さの間に次のような関係式が成り立つというものです。

「AB²+AC²=2(AM²+BM²)」

また、中線定理の公式の証明は非常に勉強になるのですが、今回は省略させていただきます。

後ほど紹介する問題集の範囲に証明の問題があるので、それを1つずつ解き、理解を深めてみてください。

CHECK

  • 中点連結定理は簡単な定理だがとても重要
  • 中線定理は公式を正確に覚えること
  • 証明は非常に勉強になるので自習で取り組む

図形の性質③方べきの定理・接弦定理・円周角の定理とは?

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最後に、方べきの定理・接弦定理・円周角の定理について解説します。

この3つの定理は円にまつわる定理になっています。

1つずつ正確に理解するようにしましょう。

方べきの定理の公式は?

それでは、方べきの定理について解説します。

方べきの定理とは、円と直線に関する定理です。

方べきの定理には3パターンあります。

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1つ目のパターンは、円と2つの直線とが合わせて4つの点で交わっています。

この際に、以下のような関係式が成り立ちます。

PA×PB=PC×PD

この関係式は、三角形の相似条件を使って証明するものなのですが、混同してしまい、どの辺を掛け算すれば良いのかわからなくなってしまうことがあるので、後ほどご紹介する問題集などで何回も練習してみてください。

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2つ目のパターンは、同じように4点で円と直線が交わっているのですが、今度は縁の外側で交わっています。

このときは円の外側の点を中心として、線の長さを考えるとわかりやすくなります。

公式は以下の通りです。

BP×AP=DP×CP

先ほどと似たような式になっているので、混同することのないように繰り返し練習をしましょう。

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3つ目のパターンは、2つ目のパターンの派生系のようなものです。

円の外側に直線の交点があるのですが、円と直線が交わるポイントは4つではなく3つとなっています。

片方の直線が円と接することで、3点でしか交わらなくなっているのです。

この際、公式は以下の通りになります。

PA×PB=PT²

2つ目の公式に似ていますが、円と直線が接したことで右辺が2乗になった点には注意が必要です。

接弦定理の定理の公式は?

続いて、接弦定理について解説します。

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  • #

    接弦定理とは、接している直線と円と直線の接点を一つの頂点に持つ円に内接する三角形に関する定理です。

これは図にある2箇所の角度がそれぞれ等しくなるという定理です。

たったこれだけですが、こちらも非常に大事な定理なので、きちんと暗記するようにしましょう。

円周角の定理の公式は?

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最後に解説するのは円周角の定理です。

これも中学校で習ったという人はいると思いますが、円の中心角と円周角の関係を表した定理です。

中心角に対して、円周角は必ず半分角度の大きさになることを示しています。

また、円周角というのは孤の長さが等しければ、必ず同じ角度となります。

CHECK

  • 方べきの定理・接弦定理・円周角の定理は円に関する定理
  • 方べきの定理は正確に公式を覚える
  • 接弦定理・円周角の定理は対象となる角度を覚える

図形の性質のおすすめの参考書・勉強法

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図形の性質のおすすめの勉強法は、それぞれの定理をきちんと記憶した上で問題演習に取り組むことです。

三角形の五心と同じなのですが、定理や性質を覚えることが非常に大切です。

定理を知らなければ解けない問題も数多く出題されることになるので、必ず覚えるようにしましょう。

そして、ある程度記憶できた段階で問題演習に取り組むことが大切です。

やはり、出題された際に答えられるようにするのが目標なので、実践の中で理解を深めていくことは非常に重要です。

また、暗記しているだけでは完璧に覚えられないはずなので、実践で使いながら段々と暗記していくことをおすすめします。

問題集の勉強範囲

図形の性質でおすすめの勉強法は、以下の問題集の範囲を繰り返し学習することです。

  • 青チャート
  • サクシード
  • 4STEP
  • Legend

問題演習でたくさん使うことにより、より正確に記憶することができるようになります。

ただ暗記しているだけでは、どんな場面で使うのかがわからないし、100%記憶するのは難しいと言えます。

何度も繰り返し問題演習をすることで、より強固な記憶として身につけることができるようになります。

また、これらの問題の中には、それぞれの定理の証明問題が含まれている場合があります。

これらの証明は非常に勉強になるので、必ず取り組むようにしましょう。

CHECK

  • 定理はきちんと記憶することが大切
  • 問題演習で記憶が強化される
  • 証明は勉強になるので必ず挑戦してみる

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オンライン数学克服塾MeTaの基本情報
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なぜおすすめなのか、その理由を2つご紹介します。

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家庭教師のアルファでは、指導日以外の自宅学習に関しても計画表を使うことで管理をしています。

特に、三角形の性質のように、継続的に学習し記憶することが求められる分野では、日頃の学習をきちんと行うこと成績アップへの1番の近道となります。

そのため、宿題の管理をするなどして、指導日以外の学習もきちんと行うように指導をしています。

また月間学習報告で、どのくらい勉強できたのか、どのくらい身についたのかなどを可視化することもできます。

自分基準で「頑張った」と思うのではなく、確実に成長したと言えるために、こうした客観視は非常に大切になります。

指導日、授業時間以外の学習もまとめてサポートしてくれるのが家庭教師のアルファの強みです。

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定理の公式を確実に理解する

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今回は、チェバの定理やメネラウスの定理、方べきの定理といった図形の性質に関する定理を7つご紹介しました。

今回ご紹介した定理は、混同しやすいものがいくつかあるので、正確に覚えることが必要です。

問題演習の中で覚えたり暗唱をしたりする中で、一つひとつを区別して覚えるようにしましょう。

また、証明問題は扱いませんでしたが、非常に勉強になるものばかりですので、ぜひ一度取り組んでみるようにしてください。

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「チェバの定理やメネラウスの定理」に関してよくある質問を集めました。

チェバの定理やメネラウスの定理の公式は?

チェバの定理・メネラウスの定理の公式は「AB/BC×CD/DE×EF/FA=1」ですどちらも同じ公式なのですが、それぞれの定理において、示す点が異なります。混同しがちなので、正確に覚えるように心がけましょう。チェバの定理やメネラウスの定理の詳細はこちらを参考にしてください。

図形の性質の証明は理解したほうが良いのか?

本記事の中ではご紹介することができませんでしたが、実際に解いてみて理解をすることは非常に大切です。証明をする中で勉強になる点もいくつかあるので、今回ご紹介した問題集の中に収録されている証明問題にぜひ挑戦してみてください。図形の性質の証明についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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