ホーム >> 学習関連コラム >> 塾・予備校 >> 助動詞とは?「can」「may」「must」を例文を使って詳しく解説
更新日 2022.12.22

助動詞とは?「can」「may」「must」を例文を使って詳しく解説

カテゴリ

「助動詞」は、英語での表現においてとても重要です。

助動詞を理解していることが、英文を理解するうえで、とても大切な役割を果たします。

中学でも学習した助動詞ですが、高校になると学習する範囲がかなり広くなります。

しかし、1つずつ着実に理解していけば、難しいことはありません。

今回は、高校英語で学習する助動詞の基礎を、例文を使ってわかりやすく解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、助動詞の理解を深めましょう。

 

助動詞とは?|3つのポイントを解説

_画像

助動詞は、会話をするときに大切な「感情」を表現します。

普通の文章は事実を伝えるものですが、助動詞はそこに自分の感情や推測を入れるときに用いられる品詞です。

そんな助動詞を学習する際の3つのポイントを解説します。

ポイント①助動詞の後ろは動詞の原形

1つ目は、助動詞の後ろは動詞の原形が使われることです。

動詞には現在形、過去形、現在進行形、現在完了形などさまざまな形があります。

しかし、これらを助動詞の後ろで使うことはできず、助動詞の後ろは必ず動詞の原形しか使えないことを理解しておきましょう。

ポイント②助動詞は文の中に1つだけ

2つ目は、助動詞は文の中に1つだけ使われることです。

助動詞には、canやmay、mustなどたくさんの種類があります。

しかし、1文の中では1つしか用いることができないため、2つ以上を用いたい場合は代替表現を用いて表現することになります。

ポイント③学習するときはコアイメージを掴む

3つ目は、助動詞を学習するときはコアイメージを掴むことが大切です。

それぞれの助動詞は、さまざまな意味を表します。

しかし、それらを全て丸暗記するのはかなり大変です。

そのため、助動詞の核心であるコアイメージを理解することで、暗記量を減らすことが大切になります。

_画像

CHECK

  • 助動詞の後ろは動詞の原形
  • 助動詞は文の中に1つだけ
  • 学習するときはコアイメージを掴む

助動詞canのコアイメージは?|6つの例文を使って解説

_画像

ここでは、助動詞canのコアイメージを学習します。

例題を6つ用意しているので、一緒に確認しましょう。

  • #

    助動詞canのコアイメージは「いつでも出来る/いつでも起こり得る」です。

    また、canの書き換えは「be able to」、過去形は「could」であることも押さえておきましょう。

では、ここからは実際に例題を確認しながら、canのコアイメージを確認していきましょう。

1)He can play soccer very well. 「彼はサッカーが上手に出来る」

「いつでもサッカーが上手に出来るよ」という意味を表しています。

1つ目の例文では「いつでも出来る」というニュアンスがわかりやすいのではないでしょうか?

2)Can I use your laptop? 「私はあなたのパソコンを使えますか?」

2つ目の例文は相手に許可を求める文章です。

3)People can be very cruel. 「人はいつでも残酷になり得る」

3つ目の例文は、be動詞の「状態を表す」表現に、canの「いつでも起こり得る」という意味が加えられ、「いつでもその状態になれる」という意味を表しています。

_画像

4)The superstition can’t be true. 「その迷信は、本当のはずがない」

4つ目の例文は、「いつでもその状態になれる」ことがnotで否定されています。

そのため、can’tは「いつでもその状態になり得ることができない」ことから「〜のはずがない」という意味になります。

5)Can the superstition be true? 「その迷信は、本当ですか?」

5つ目の例文は、4つ目の例文を疑問文にした形です。

6)The superstition could be true. 「その迷信は、本当かもね」

6つ目の例文は、助動詞の過去形である「could」が使われています。

助動詞の過去形は「もしかしたら〜かも」という仮定法で使われることが多いため、「多分、10%くらいの確率で本当だと思うよ」というニュアンスを示していると理解しましょう。

_画像

CHECK

  • 助動詞canのコアイメージは「いつでも出来る/いつでも起こり得る」
  • can beは「いつでもその状態になれる」
  • canの書き換えは「be able to」、過去形は「could」

助動詞mayのコアイメージは?|6つの例文を使って解説

_画像

ここでは、助動詞mayのコアイメージを学習します。

例題を6つ用意しているので、一緒に確認しましょう。

  • #

    助動詞mayのコアイメージは「50%/そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」です。そこから派生して、「してもいいし、しなくてもいい→しても構わない」という許可の意味を表します。

では、ここからは実際に例題を確認しながら、mayのコアイメージを確認していきましょう。

1)You may use this laptop. 「あなたはこのパソコンを使っても構わない」

1つ目の例文では、「使っても使わなくてもどっちでも良い」という意味から、使っても構わないという意味を表しています。

2)You may not go out tonight. 「あなたは今夜、外出してはいけません」

2つ目の例文では、mayが否定されています。

肯定文では「しても構わない」という許可を表すため、それが否定されると不許可、すなわち「してはいけない」という意味になります。

3)It may snow this afternoon. 「もしかしたら、午後雪が降るかもしれません」

3つ目の例文では、50%の確率で雪が降るかもしれないという意味を表しています。

4)He may not come to the party tonight. 「彼は今夜、パーティーに来ないかもしれません」

4つ目の例文では、50%の可能性が否定されているため、パーティーに来ない可能性があることを表しています。

5)It might snow this afternoon. 「もしかしたら午後、雪が降るかもしれない」

5つ目の例文では、mayの過去形であるmightが使われています。

先ほども紹介した通り、助動詞の過去形は仮定法で使われます。

そのため、50%よりも確率が下がり、およそ20〜30%の確率で雪が降るかもしれないという意味を表すのです。

6)May God bless you! 「あなたに幸せがありますように」

6つ目の例文では、mayが今までとは違うニュアンスで使われています。

それは、may=50%から派生した、「きっと、良いことがありますように」というお願いや祈願です。

よって、「してくれるかしてくれないかわからないけど、神があなたの幸せを祝福してくれるといいね」という意味を表します。

_画像

CHECK

  • 助動詞mayのコアイメージは「50%/そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」
  • 「しても構わない」という許可の意味を表す
  • may notは不許可「〜してはいけない」を表す

助動詞mustのコアイメージは?|6つの例文を使って解説

_画像

ここでは、助動詞mustのコアイメージを学習します。

例題を6つ用意しているので、一緒に確認しましょう。

また、助動詞mustには、2つの注意点があるので、あわせて確認しておきましょう。

助動詞mustを例文を用いて理解しよう

  • #

    助動詞mustのコアイメージは「プレッシャー」です。

    そこから派生して、「これしか見えない/これしか考えられない/これしなきゃいけない」という意味を表します。

また、mustの書き換えは「have to」であることも押さえておきましょう。

では、ここからは実際に例題を確認しながら、mustのコアイメージを確認していきましょう。

1) You must do it right now. 「あなたはそれをすぐにやらなければいけない」

1つ目の例文では、「すぐにやらなければいけない」と相手にプレッシャーをかけているイメージであると理解しましょう。

2)You must not do it right now. 「それをすぐにやらないでください」

2つ目の例文では、must notという表現が出てきています。

これは「禁止」を表す表現であることを覚えておきましょう。

そのため、「すぐにやるの禁止!」という強い表現になります。

なお、「しなければならない」の否定である「しなければいけないわけではない=する必要がない」はneed notを使って表します。

needは一般動詞でも使われますが、「〜する必要がある」という助動詞としても使えます。

ただし、基本的には否定文・疑問文でしか使われません。

例)You need not do it right now, 「あなたはそれをすぐにする必要はありません」

3)You have to do it right now. 「(期日が〇〇までだから)あなたは、これをしなければいけません」

3つ目の例文では、mustの書き換え表現である「have to」が使われています。

mustは「プレッシャーがかかっているイメージ」ですが、have toは「する必要があるという”事実”」を伝えるものだと考えるのが良いでしょう。

4)You don’t have to do it right now. 「あなたはすぐにやる必要がない」

4つ目の例文では、mustの書き換えである「have to」が否定文で使われています。

don’t have toはmust notと違い、「プレッシャー」を表すわけではありません。

客観的に見て、義務としてする必要がないことを表すことから「それをする必要がない/それをする義務がない」と考えるのが適切です。

どちらかといえば、need notに似ている表現であるといえます。

_画像

5)He must be stubborn. 「彼は頑固に違いない」

5つ目の例文では、mustの持つ「プレッシャー、それしか見えない」というコアイメージに、状態を表すbe動詞が加わり、「彼はこの状態にしか考えられない=〜に違いない」という意味になります。

6)He can’t be stubborn. 「彼は頑固なはずはない」

6つ目の例文では、先ほど学習したcan’t beが出てきています。

can’t beは「〜はずがない」という意味を表すため、must beとは真逆の意味を表すことがわかるでしょう。

_画像

この違いをきちんと理解しておくことが大切です。

助動詞mustの注意点

助動詞mustには2つの注意点があります。

1つ目は、以下の例文についてです。

例)Must I do that? 「私はそれをしなければなりませんか?」

この疑問文に対する答え方を聞かれた場合、以下のように答えるのではないでしょうか?

肯定文)Yes,you must. 「絶対しなければなりません」

否定文)No, you mustn’t. 「やるのは禁止です」

肯定文の答え方については、以上で問題ありませんが、否定文の答え方は適切ではありません。

「やらなきゃいけない」と「やっちゃダメ」しか答えがなく、0か100かの状況になってしまいます。

そのため、否定文で「やる必要がない」と答えるには、以下のようにする必要があります。

否定文)No, you don’t have to./No, you need not. 「それをする必要はありません」

don’t have toやneed notを使って「する必要はない」という意味にすることが適切であることに注意しましょう。

2つ目は、mustの過去形についてです。

canはcould、willはwould、mayはmightなど、助動詞には過去形があります。

しかし、mustには助動詞の過去形がありません

そのため、代替表現であるhave toの過去形「had to」によって表す必要があります。

この2つの点を理解しておきましょう。

CHECK

  • 助動詞mustのコアイメージは「プレッシャー」
  • must notは禁止を表す
  • 「する必要がない」はdon’t have toやneed not

助動詞の練習問題

_画像

ここで、助動詞の練習問題を4題解いてみましょう。

日本語訳に合わせて(  )に当てはまる語を書いてみてください。

1. She (  )(  ) an American. 「彼女はアメリカ人に違いない」

2.He (  )(  ) there now. 「彼が今そこにいるはずがない」

3.You (  ) go to the party. 「あなたは今日パーティーに行っても良いです」

4.I (  )(  ) finish the work by yesterday. 「私は昨日までにその仕事を終わらせなければならなかった」

できましたか?

では答えを見ていきましょう。

1. She must be an American.

「〜に違いない」という意味を表すのはmust beですね。

2.He can’t be there now.

「〜はずがない」という意味を表すのはcan’t beですね。

must beの真逆の意味を表す語句として覚えておきましょう。

3. You may go to the party.

「行っても良い」と許可を表すのはmayですね。

4. I had to finish the work by yesterday.

「しなければならなかった」は過去を表しますが、mustに過去形はないので、代替表現であるhad toを使うことになります。

最後に勉強した部分なので、きちんと復習しておきましょう。

CHECK

  • must beとcan’t beは真逆の意味を表す
  • mayは「行っても良い」と許可を表す
  • mustの過去表現はhad toを使う

助動詞を効率よく勉強するためのコツ

_画像

助動詞を効率よく勉強するためのコツは「コアイメージを理解すること」です。

助動詞に限らず、他の単元でも同じですが、理屈を理解せず全てを丸暗記するのはかなり大変です。

しかし、コアイメージを理解すれば、それぞれの意味はコアイメージから連想して考えられるので、暗記量が激減します。

理屈を理解し暗記量を減らすことで、短時間で学習できるうえに、他の科目の学習時間も増やせるので、受験生にとっては非常に大切になるでしょう。

まずはコアイメージを理解できるまで、何度も繰り返し復習しましょう。

CHECK

  • コアイメージを理解することが大切
  • コアイメージを理解すると暗記量が減る
  • 学習時間が減らせると他の科目の勉強ができる

助動詞を勉強するなら「ENGLISHCOMPANY」

画像

助動詞を勉強するなら「ENGLISHCOMPANY」がおすすめです。

対象 高校生・大学生・社会人
授業形式 パーソナルトレーニング
校舎 6教室
特徴 言語習得のプロによるパーソナルトレーニング

なぜ「ENGLISHCOMPANY」がおすすめなのか、その理由を2つ紹介します。

英語が得意になるためのトレーニング

1つ目は英語が得意になるためのトレーニングです。

学校や予備校では、英語が得意になるために必須の「すばやく読む」「正しく聞き取る」能力を十分に伸ばせません。

「第二言語習得研究」により、短期間で正しいトレーニングを行うことにより、英語が得意になる能力が身に付きます。

カスタマイズされたメニュー

2つ目はカスタマイズされたメニューです。

苦手な部分を分析し、なぜ苦手なのかも解明します。

苦手な箇所、その原因が分かることで、苦手を克服できるように、カリキュラムがカスタマイズされます。

そのため、苦手を優先して克服できるため、英語が得意になりやすくなるのです。

↓↓詳細はこちら↓↓

CHECK

  • 英語が得意になるためのトレーニング
  • 苦手な部分はどこか、その原因も分析
  • カスタマイズされたメニューで英語力UP

まとめ

_画像

今回は助動詞の基本を学習しました。

canやmay、mustのコアイメージを理解することが大切です。

コアイメージが理解できると暗記量が激減し、学習効率がグンと上がります。

また、必要に応じて塾を使うことで、迷いがなくなるため、より効率的に学習できるようになるでしょう。

ぜひ、今回の内容をきちんと復習して助動詞をマスターしましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「助動詞」に関してよくある質問を集めました。

助動詞「can」はどのような意味を表す?

助動詞canのコアイメージは「いつでも出来る/いつでも起こり得る」です。疑問文で許可を求める意味を表したり、否定文で「〜に違いない」という意味を表したりします。canのコアイメージについてはこちらを参考にしてください。

助動詞はどのように勉強すると良いのか?

コアイメージを理解することが大切です。高校での助動詞は覚えることがかなり多くあります。それを全て丸暗記するのはかなり困難だといえるでしょう。しかし、コアイメージを理解すれば暗記量が減るため、学習効率が格段に高まります。助動詞の勉強法についてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
StudySearchでは、塾・予備校・家庭教師探しをテーマに塾の探し方や勉強方法について情報発信をしています。
StudySearch編集部が企画・執筆した他の記事はこちら→