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更新日 2024.4.5

古典の助動詞を効率良く覚えよう!語呂合わせや覚え方・コツを紹介します

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古文の助動詞は、とにかく効率よく手早く覚え、時間を節約することが大切です。

「接続」「活用」「意味」など、一見覚えることが多く焦ってしまう人も多いですが、整理して1つずつ覚えていけばそれほど暗記量自体は多くありません。

語呂合わせや歌などで短期間で一気に覚えてしまうことで、古文の読解がとてもやりやすくなります。

たとえば「もしもしかめよ〜」という歌や、「スイカ買えって」という語呂合わせなどを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

また、活用表を埋めて覚えようとした経験のある方も多いでしょう。

この記事では、古文助動詞の「接続」「活用」「意味」の効率の良い覚え方をそれぞれ紹介します。

助動詞の接続を覚えよう!

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未然形接続

未然形接続の助動詞は、以下のような語呂合わせで覚えると効果的です。

尊敬の意味を持つ助動詞5つ+「ムズムズじんましんまー欲しい」

(む/ず/むず/じ/まし/まほし)「ムズムズするじんましんが欲しい」という意味の語呂合わせに加えて、尊敬の意味を持つ「る/らる/す/さす/しむ」の11個が未然形接続の助動詞になります。

連用形接続

連用形接続の助動詞は、以下のような語呂合わせで覚えると効果的です。

月蹴りぬ。煙足したり。(つ/き/けり/ぬ/けむ/たし/たり)

「月を蹴った。煙も足した。」という意味の語呂合わせです。

「煙」は「けむ」を表しています。

終止形接続

終止形接続の助動詞は、以下のような語呂合わせで覚えると効果的です。

まじメリーら知らんべしなり。(まじ/めり/らし/らむ/べし/なり)

「メリー達は知るべきじゃない。 」という意味の語呂合わせです。

連体形接続

ごとし

「ごとし」に接続する品詞は、以下のような語呂合わせで覚えると効果的です。

体連がの(体言/連体形/が/の)

おじいさんやおばあさんが思うように体を動かせず苦労しているイメージで覚えましょう。

なり

断定の「なり」は連体形と体言に接続するため、「体体(たいたい)」と唱えて覚えましょう。

伝聞・推定の「なり」と混同しないように気をつけましょう。

たり

断定の「たり」は体言に接続します。

完了・存続の「たり」と混同しないように気をつけましょう。

已然形接続

「り」はサ行変格活用の動詞の未然形と四段活用の動詞の已然形に接続するため、以下のような語呂合わせで覚えると効果的です。

さみしいリカちゃん(サ行変格活用未然形/四段活用已然形)

✔未然形接続は尊敬の意味を持つ助動詞5つ+「ムズムズじんましんまー欲しい」

✔連用形接続は「月蹴りぬ。煙足したり。」で覚える

✔終止形接続は「まじメリーら知らんべしなり。」で覚える

助動詞の活用を覚えよう!

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助動詞はそれ自体も文章中でさまざまな活用形を取ります。

動詞や形容詞、形容動詞等と同様に「未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形」という6つの形に活用します。

そのため、基本となる終止形だけを覚えていても古文の読解には役に立ちません。

活用の型はいくつかのパターンに分けられるため、数の少ないものから覚えていくと覚えやすいです。

対象の助動詞が多い順に、以下の4つに分類できます。

  • 動詞の活用と同じ(四段・下二段・上二段・ナ変・ラ変)
  • 形容詞・形容動詞の活用と同じ(ク活用・シク活用・ナリ活用・タリ活用)
  • 特殊型
  • 無変化型

このうち、珍しいのは「特殊型」と「無変化型」ですが、「無変化型」は変化しないことだけを覚えておけば問題ありません。

特殊型は呪文のように一気に覚えてしまうことが大切です。

それでは、それぞれの型では助動詞がどのように変化するのかを解説していきます。

特殊

特殊型の活用をする助動詞は、次の通りです。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(ず) けれ
ざら ざり ざる ざれ ざれ
(せ) しか
まし ましか(・ませ) まし まし ましか

これらは活用が特殊なため、他の助動詞とは分けて覚えましょう。

呪文のように一気に唱えてしまうと覚えやすいです。

四段活用

四段活用型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

「む」以外にも、終止形が「む」で終わり推量の意味を持つ助動詞は四段活用型に含まれます。

動詞の四段活用と同じ活用です。

「むむめ」と一気に覚えてしまいましょう。

下二段活用

下二段活用型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
〜u e e u uる uれ eよ

下二段活用型の助動詞は、尊敬の意味を持つ「る/らる/す/さす/しむ」の5つの助動詞、そして完了の意味を持つ助動詞「つ」です。

ラ変・形容動詞

ラ変・形容動詞型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
〜り れ/○

終止形が「り」で終わる助動詞は、ラ行変格活用型(なお、形容動詞型も同じ活用をします)の活用です。

ただし、「なり」「たり」は、それぞれ連用形に「に」「と」という形があることも覚えましょう。

ナ変

ナ変型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ぬる ぬれ

サ変

サ変型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むず むず むずる むずれ

「むず」は「〜しようとする」という意味の「〜むとす」が縮まった形です。

「す」はサ行変格活用の動詞であるため、助動詞全体もサ行変格活用となります。

形容詞

形容詞型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
〜し けれ
から かり かる かれ

該当するのは、終止形が「し」「じ」で終わる助動詞です。

ただし、特殊活用の「まし」と無変化の「じ」「らし」は含まれません。

無変化

最後に、無変化型は、次のように活用します。

助動詞 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(じ)
らし らし らし らし

「じらし(じ・らし)て変化なし(無変化)」という語呂合わせで覚えると覚えやすいでしょう。

✔助動詞自体も文章中でさまざまな形に変化する

✔活用の型はいくつかのパターンに分けられる

✔「特殊型」「無変化型」は意識する

助動詞の意味を覚えよう!

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助動詞は、終止形と合わせて意味を覚えるのが基本です。

しかし、中には、1つの助動詞に対して意味が複数あり覚えづらいものもあります。

覚えづらいものを、語呂合わせで紹介します。

る・らる

「る」「らる」には、受身・尊敬・可能・自発の4つの意味があります。

「自発的に受身を取れば尊敬されることが可能」

という語呂合わせで、一気に覚えてしまいましょう。

柔道部の練習をイメージすると覚えやすいでしょう。

む・むず

「む」「むず」には、推量・意志・勧誘・仮定・婉曲・適当の6つの意味があります。

「スイカ買えって!」
(ス:推量、イ:意志、カ:勧誘、買:仮定、え:婉曲、て:適当)
という語呂合わせで覚えると覚えやすいです。

べし

「べし」には、推量・意志・可能・当然・命令・適当・勧誘・義務の8つの意味があります。

「スイカ止めて鍵する」
(ス:推量、イ:意志、カ:可能、止:当然、め:命令、て:適当、か:勧誘、ぎ:義務)
という語呂合わせで覚えると覚えやすいです。

「む・むず」と間違えないようにしましょう。

まじ

「まじ」には、打消推量・打消意志・打消可能・打消当然・禁止・不適当の6つの意味があります。

「打ち消しのスイカ止めて」(打消の命令=禁止、打消しの適当=不適当)
という語呂合わせで覚えると覚えやすいです。

✔る・らるの語呂合わせは「自発的に受身を取れば尊敬されることが可能」

✔む・むずの語呂合わせは「スイカ買えって!」

✔べしの語呂合わせは「スイカ止めて鍵する」、まじはその否定

古典の学習におすすめの塾・家庭教師

中学生、高校生におすすめの予備校と家庭教師を紹介します。

東進

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東進(東進ハイスクール・東進衛星予備校)の基本情報
対象学年 中学生、高校生、高卒生
地域 全国1,100校舎を展開
近くの校舎に資料請求をする▶︎
指導形式 プロ講師による映像授業
対面コーチング指導

東進は、全国に1,000校以上の校舎を展開している大手予備校です。

古典の授業も充実しており、映像授業で古典の基礎から応用まで学ぶことができます。

東進の古典講師の紹介

東進の古典講師は、古典の基礎から応用まで幅広く指導できる講師が多く在籍しています。

ここでは、東進の古典講師の一例を紹介します。

栗原隆先生 担当科目:古文

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栗原先生は基礎的な内容から、東大対策まで、幅広い難易度の古文の授業を担当しています。

元々は、駿台で講師を務め、2012年から東進の講師として活躍しています。

どんな試験問題に対しても適用可能な古典の本質を教えていることで知られています。

資料請求・体験申込みからの流れ

東進ハイスクール・東進衛星予備校での資料請求や体験申し込みから入学までの流れをご説明します。

①お申し込み

東進の公式サイトより、資料請求や1日体験の申し込みを無料でできます。

東進についてより詳しく知りたいという方は資料請求を、入会を迷っている方授業を体験してみたいという方は1日体験の受講をおすすめします。

②個人面談

全国の東進では、志望校合格に向けて頑張りたい生徒や成績アップに向けて勉強したい生徒がしっかりと目標に向かい仲間と切磋琢磨できる環境を作っていきます。

目標までに必要な授業数や講座を個別面談の中で共有し、学習のプログラムを一緒に考える時間を設けます。

③入学時学力診断テスト

面談後は現状の学力を確認するため、入学時学力診断テストを行います。

現状を把握することで今後の講座選択や進路指導に活かしています。

④受講講座の選択

先ほどの入学時学力診断テストをもとに、目標達成や志望校合格のために必要な科目や講座数を考え、学習計画を立てていきます。

⑤入学申込

申込内容や必要書類を確認し、受講する校舎で手続きを行います。

⑥学費のお支払い

受付してから7日間以内に、校舎は指定した方法でお支払いをお願いします。

テキストは入金を確認後に納品されます。

東進ハイスクール・東進衛星予備校への資料請求や1日体験は無料で行うことができます。

資料請求や1日体験を受講しても、必ず入会する必要はなく、無理な勧誘もないので安心できます。

ぜひ、学校の近くやお住まいの近くの校舎をぜひ探し、お問い合わせしてみてください。

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家庭教師のアルファ

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家庭教師が効果的な理由

人のやる気を高めるためには、何か良い行動をしたときに「即座に評価する」ことが大切です。

人は、良い行動をした際の報酬が即時的であればあるほどモチベーションが高まると言われています。

これは「好子出現による強化」と言い、応用行動分析学の原則の1つとして知られています。

家庭教師においては、教師が常に隣に座ってお子さんの様子を見守っているため、このように「小さな成功体験」を積み重ねやすくなります。

そのため、お子さんの勉強へのモチベーションが上がりやすくなり、自己肯定感も向上します。

一人ひとりに合わせた勉強方法

現在のお子さんの志望校や興味関心、得意不得意などによって、受験対策は一人ひとり異なります。

とりわけ受験は時間との戦いになるため、お子さんそれぞれの状況と目標を正確に把握し、最も効率の良い学習スケジュールを組むことが大切になります。

必ずしも全教科の成績を均等に伸ばすことが合格への近道とは限りません。

その点、家庭教師は、お子さん一人ひとりに合わせた個別の受験対策が可能です。

また、近年の入試問題は記述式や説明式の問題が多く、「特定の単元を深く理解し、他者に説明できる」という状態でないと解けない問題が増えています。

この点でも、一人ひとりの根本的理解を確認しながら学習を進められるという点で、家庭教師のマンツーマン指導が効果的です。

✔家庭教師が身近で見守ることでモチベーションアップ

✔一人ひとりの個別の受験対策が可能

✔マンツーマン指導が深い理解を生み出す

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まとめ

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この記事では、古文の助動詞の覚え方について説明しました。

古文の助動詞は、覚える量としては多くないため、語呂合わせなどで覚えることが大切になります。

繰り返し呪文のように語呂合わせを唱えて、一気に覚えてしまいましょう。

また、古文読解に活かしていくためには、接続や活用形と言った情報までしっかり覚えていく必要があります。

これらもとにかく繰り返し唱えることが効果的です。

特に活用形に関しては、ある程度パターン分けができるため、パターンに着目してグループ分けをし、効率よく覚えていきましょう。

古文の助動詞の学習に悩んだ際は、ぜひ参考にしてみてください。

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家庭教師のアルファ

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「古典助動詞 覚え方」に関してよくある質問を集めました。

古文助動詞の覚え方のコツとは?

古文助動詞の覚え方のコツは、とにかく呪文のように語呂合わせを唱えることです。量は決して多くないので、リズムに乗せて覚えればすぐ覚えることができます。詳細はこちらを参考にしてください。

古文助動詞の活用表の覚え方とは?

古文助動詞の活用表は、活用の型に注目して覚えましょう。「特殊型」「無変化型」の助動詞から覚えると覚えやすくなります。他の助動詞は動詞・形容詞・形容動詞などの活用と同じ活用をするため、対応して覚えましょう。詳細はこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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