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更新日 2024.4.9

【プロ家庭教師監修】京都大学世界史の対策法、出題傾向や難易度をご紹介

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東京大学と並んで日本で最難関の大学と称される京都大学

京大の世界史は論述・記述問題の中で歴史的背景因果関係の理解が問われます。

そのため幅広い知識、歴史的出来事への理解が必要になります。

ここでは京大合格を目指す人のために、京大世界史の傾向と対策をお伝えします。

過去問・参考書の使い方や効率的な勉強の仕方もお伝えしますので参考にしていただき、京大合格に向けた対策をしてください。

【京都大学】世界史の試験概要

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京都大学の入試は、「大学入学共通テスト」と「一般選抜個別学力検査」の結果で決まります。

京都大学の試験日程

ここでは2024年度(令和6年度)の一般入試についてご説明をしていきます。

大学入学共通テスト

2024年度の大学入学共通テスト
実施日 入試科目
2024年1月13日(土) 地理歴史公民・国語・外国語
2024年1月14日(日) 理科・数学

京大の入試試験では、出願者が多い場合1次試験の結果に基づいて1段階選抜が行われます。

この場合、大学入学共通テストの成績が基準に達していないと、2次試験を受験すること自体ができなくなります。

個別学力検査

 
2024年度の個別学力検査
出願期間 2024年1月22日(月)~1月31日(水)
試験実施日 2024年2月25日(日)・26日(月)・27日(火)
合格発表日 2024年3月6日(水)

※法学部のみ後期の募集があります。

京大の2024年度の世界史の試験は、大学共通テストでは1月13日(土)、個別学力検査は2月26日(月)に行われます。

京大入試の世界史

世界史を入試科目として使える学部

世界史が使える学部
総合人間学部 文学部
教育学部 法学部
経済学部

京都大学は、文系の学部では地理歴史から1教科を選択することができるので、世界史Bで受験することができます。

世界史の配点

学部名 大学入学共通テスト 個別学力検査 世界史配点 合計配点
総合人間学部(文) 50 100 150 800
文学部 50 100 150 750
教育学部 50 100 150 900
法学部 (200) 100 100 820
経済学部(文) 50 100 150 800

各学部の世界史の配点を見てみると、文学部で世界史の配点が最も多いことがわかります。

最も割合の少ない教育学部では、合計900点中世界史の配点は150点のため、他の科目でも挽回することが可能でしょう。

京大の世界史の特徴についてはこちら→

★大学入学共通テストは1月

★個別学力検査は2月

★世界史Bが使える

【京都大学】世界史の難易度

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京都大学は、偏差値62から72となっており、全国の大学の中でも最難関の大学です。

ここでは、大学入学共通テストのボーダーと全体の目標点から難易度をご紹介していきます。

大学入学共通テストでは何点取ればいいの?

京大の大学入学共通テスト得点率

大学入学共通テスト得点率 87~93%

京大に合格するためには、学部にもよりますが、大学入学共通テストで約90%の正答率を獲得することが必須となります。

学部ごとの大学入学共通テストの得点率

京都大学の学部ごとの大学入学共通テストのボーダーを見ていきましょう。

学部 共通テスト得点率(ボーダー)
総合人間学部(文) 89%~93%
文学部 88%
教育学部 87%~88%
法学部 86%~91%
経済学部(文) 86%~87%

各学部の得点率を比較すると、経済学部のボーダーが最も低くなっています。

京大入試の平均点と目標点

全教科の学部ごとの平均点

2022年度の平均点
総合人間学部 572.36点/800
文学部 533.05点/800
教育学部 623.12点/900
法学部 587.25点/820
経済学部 567.53点/800

各学部の平均点は、約65%~70%の得点率となっています。

各テストでの目標点

目標点
  • 大学入学共通テスト→90点以上
  • 個別学力検査→70点以上

京大合格には、大学共通テストで90%前後の得点を取る必要があります。

特に大学共通テストの世界史はそれほど難易度が高くないため、90点以上の獲得が不可欠となるでしょう。

個別学力検査では、全教科で60%の得点率を狙う必要がありますが、数学が苦手な場合や難問の多い英語に手こずる可能性も考慮すると世界史では70%の得点率を狙う必要があるでしょう。

京都大学に合格するための勉強法はこちら→

他の国立大学と比較すると?

ここでは、他の国立大学の偏差値と比較していきます。

国立大学の偏差値比較
京都大学 62.5~72.5
東京大学 67.5~72.5
大阪大学 57.5~70.0
名古屋大学 52.5~67.5

日本で京都大学の偏差値は、東京大学の次に高いと言われています。

実際に一番偏差値の高い医学部医学科の偏差値は、東京大学の理科三類の偏差値と同様になっています。

★大学入学共通テストでは90%以上の得点が必要

★個別学力検査は70点以上の獲得が必要

★偏差値は東京大学の次に高い

【京都大学】世界史の出題傾向

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京都大学の世界史は、制限時間に対しての問題数の多さ配点の高い論述問題が特徴です。

難易度は高くありませんが、時代・地域・分野を問わずあらゆる問題が出題されます。

世界史で確実に得点力を上げ京大合格を目指すため、傾向を理解し京大用の対策を立てましょう。

個別学力検査の世界史の出題傾向

世界史の出題範囲

京都大学の世界史の試験範囲は世界史B(先史時代~現代まで)の全ての範囲から出題されます。

過去の頻出分野は中国史、北・西アジア史、古代ギリシア・ローマ史などを中心としていましたが、近年は新たに朝鮮史、インド史、東南アジア史、ロシア史、アフリカ史など出題分野が広がっています。

2019年の入試問題では、特殊なテーマでの出題がされており、今後も社会・経済・文化に関連する歴史の変化についてといった幅広い視野から問われる問題が出される可能性があります。

試験の構成

ここでは過去の問題の世界史の試験構成を見ていきましょう。

年度によって問題形式は異なりますが、大体以下の構成で出題されます。

大問 大問構成 設問形式 配点
1問 東洋史中心 論述問題 20点
2問 東洋史中心 小記述問題・空欄補充問題 30点
3問 西洋史中心 論述問題 20点
4問 西洋史中心 小記述問題・空欄補充問題 30点

京大の世界史は大問4題のうち、東洋史西洋史が2題ずつ出題されます。

昨年の入試問題では、東洋史ではアジア史、西洋史では欧米史が中心に出題されています。

大問1と大問3には300字の論述問題がそれぞれ1題ずつ出題され、100点満点の試験時間90分、小問数は60問程度となっています。

京大世界史の問題傾向

大問1.3の論述問題

京大の世界史の定番でもある論述問題東洋史・西洋史から1問ずつ出題されます。

時代・地域が指定されている中での「出来事」についての「原因・背景・結果」などの因果関係を論述させる問題がメインになります。

文字数は300字と記述問題としては標準的な量といえますが、近年出題分野や出題範囲が広がっているのが特徴です。

論述対策に強い家庭教師はこちら→

大問2.4の小記述問題・語句問題

京大の世界史の入試問題では、東洋史、西洋史から一問一答の短答式語句問題と「語句」を説明させる小記述問題が出題されます。

問題のレベルは基本~標準ですが問題数が合計60問と膨大なので時間配分が非常に重要になります。

★難易度は高くないが、問題数は多く記述問題もある

★全ての時代・地域・分野から満遍なく出題される

★昨年度の試験はアジア史と欧米史中心

【京都大学】世界史の勉強方法

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論述問題が出題される多くの大学と同様、京大の世界史も毎年似たような形式・分量を出題する傾向にあり字数や形式が大幅に変更することはほぼありません。

そのため、過去問の対策を行うことで問題形式や出題方法を把握することで合格に近づくことができます。

正誤問題の対策には

  • 世界史の流れを覚える
  • 基礎知識を確実につける

世界史の流れを覚える

歴史の学習をする際には、流れをつかむことが重要となります。

地図の内容や図版の説明を含め、時系列だけの歴史だけでなく繋がりを意識した網羅的に歴史を理解する必要があります。

教科書を何度も読み直したり、流れをつかみやすい参考書を何度も解いたりいて、物事の順番を把握しましょう。

また、資料集や地図を見ることで周辺の国々の状況が把握でき背景知識が広がります。

世界史の流れをつかみやすい参考書はこちら→

基礎知識を確実につける

京大に合格するためには、大学共通テストの世界史で満点に近い点数を取ることが必要事項となってきます。

応用問題にばかり気を取られ、基礎的な知識の定着を疎かにしないようにしましょう。

特に近現代史は世界が一体化し、国や地域に限定しない国際社会をテーマにした問題もあるので過去問や参考書で1つ1つのテーマをしっかりと学習しましょう。

論述問題対策には

  • 論理的な記述力をつける
  • 短時間で回答できるようにする

論理的な記述力をつける

いくら世界史の知識があっても論理的な文章を書くためには練習が必要です。

まずは、小論述をたくさん解き、文章の書き方や構成の考え方を学びましょう。

解答時には、問題文中の変化・展開・関係・特徴など、出来事の時代や地域以外にどのようなことを問われているのかを意識することが大切です。

論述問題は講師に添削をしてもらうことが、得点アップへの近道になります。

短時間で回答できるようにする

京大の世界史では、90分の制限時間の中で、300文字の論述を2つも書く必要があります。

日ごろ論述の練習を重ね、小論述をストックしておくと、速く解答することができるでしょう。

また、歴史用語の正確な漢字表記を心がけることが重要です。

京都大学の世界史は独学で対策できるのか?

国立大学である京都大学の文系は、共通テストの受験科目も多く、二次試験の数学・英語の問題は難易度が高いため、重点的に対策する必要があります。

世界史に勉強時間を多く割くことは難しく、京大の世界史には記述問題対策も欠かせません。

独学では共通テストレベルまでの対策はできますが、表現力、記述力を高めることは難しいでしょう。

京大の世界史には高い読解力・記述力が必要になるのでマンツーマン指導を行っている塾・家庭教師での対策をおすすめします。

京大入試対策を行える家庭教師はこちら→

★基礎知識や歴史の流れを確実にする

★論理的な文章を書けるように練習する

★問題数が多いのでスピードも大切

【京都大学】世界史対策におすすめの参考書

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基礎知識をつけるための参考書

ここでは、京都大学の世界史を勉強するのにおすすめの参考書をご紹介します。

ナビゲーター世界史B

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参考書名 《新版これならわかる!》ナビゲーター世界史B (1~4)
出版社名 山川出版
価格(税込) 1,100円

世界史の流れを丁寧に説明している講義形式の参考書です。

時代ごとに重要な出来事を端的に書いてあるので内容が把握しやすく、1から4まで時代ごとに分かれているので学習しやすくなっています。

教科書内容の語句の理解・歴史の流れが把握できていない受験生におすすめです。

世界史B 用語&問題2000

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参考書名 世界史B 用語&問題2000
出版社名 Z会出版
価格(税込) 825円

過去の試験データと主要大学の過去問から分析した2,000語を収録しています。

教科書や参考書で一通りの歴史の流れを理解した後に繰り返し使うことをおすすめします。

答えに関連する用語がまとめられているので関連付けて覚えやすいです。

論述に対応するための参考書

判る!解ける!書ける! 世界史論述

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参考書名 判る!解ける!書ける! 世界史論述 ー改訂版ー
出版社名 河合出版
価格(税込) 1,243円

世界史の論述で求められる能力を例題を解いていくことで身に着けることができる参考書です。

難易度は高くないので、論述の問題を解くのが初めてという方にもおすすめです。

また採点基準なども記載しているので、独学で論述対策を行うにはぴったりです。

詳説世界史研究

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参考書名 詳説世界史研究
出版社名 山川出版
価格(税込) 2,750円

1冊で用語集+教科書+資料集の役割を持ちます。

京大の世界史は歴史的な出来事の「意義」や「変化」を問う問題があるので、この参考書で俯瞰的な歴史を捕えることをおすすめします。

歴史学的なコラムも多数掲載されているのでテーマ問題に対する知識を増やすことができます。

京大入試に対応するための参考書

京大の世界史20カ年

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参考書名 京大の世界史20カ年[第2版]
出版社名 教学社
価格(税込) 2,530円

京都大学の過去の世界史の問題を20年分詰め込んだ参考書です。

京大の過去問を解くことで出題傾向の把握、時間配分の特訓ができます。

受験直前までには必ず解いておきたい一冊です。

【京都大学】受験に強い家庭教師

限られた時間内に大量の問題を正確に解く力を付けるためには、独学ではなく家庭教師予備校で指導をしてもらうのが効率的です。

ここでは京大世界史に強い家庭教師をご紹介します

現状の学力から最短で京大合格を目指せる「家庭教師のトライ」

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家庭教師のトライは、120万人を超える指導経験・実績を基にした「トライ式学習法」で一人ひとりの現状・性格に合わせた指導を行うのが特徴です。

トライのプロ講師が語る京都大学に合格するための4つもポイントは以下の通りです。

京大入試の4つのポイント
  • ①:得意な科目を作る
  • ②:因果関係に着目して学習する
  • ③:記述問題に対応する力をつける
  • ④:応用力をつける

京大合格実績豊富な教師による「トライ式京大対策コース」

家庭教師のトライでは、京大合格を目指す受験生のために京大対策コースがあります。

受験生の現状・性格を把握した上で最適で最短の方法で京大合格を目指します。

自分専用の「オーダーメイドカリキュラム」マンツーマン指導をしてくれるので、疑問点や不明点もその場で解決させることができます。

京大世界史論述対策には京大生による添削指導が効果的

京都大学の入試を知り尽くした講師が、世界史の論述問題を「いかに素早く、得点になるように記述するか」のノウハウを指導してくれます。

入試傾向を分析し作られた京大専用の入試予想問題を解答し、添削してもらうことで解答力・記述力を伸ばすことができます。

京大世界史で必要な高い読解力・記述力を養うにも、素早いアウトプットの練習にもトライのマンツーマン指導が効果的です。

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★マンツーマンで効率的に対策できる

★自分にあったカリキュラムをオーダーメイド

★記述問題対策には添削指導が有効

まとめ

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京都大学の二次試験の世界史は、英語や数学のような難関レベルの問題は出題されません。

教科書を中心とした幅広い知識の定着、歴史的事象の背景やタテ・ヨコの繋がりの理解を確実にしましょう。

テーマ問題や論述問題では歴史的な知識はもちろん、高い読解力論理的思考力が問われます。

出題範囲や分野が広がりを見せている京都大学の世界史「家庭教師のトライ」の個別指導で効率よく対策を立てましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「京都大学 世界史」に関してよくある質問を集めました。

京都大学の世界史の出題傾向は?

京大の世界史の出題傾向としては、大問1.2は東洋史の問題、大問3.4は西洋史の問題ということが挙げられます。また、大問1.3はそれぞれ300文字の論述問題であり、論理的な記述力が求められます。詳しくは記事に記載しています。

京都大学の世界史の勉強法は?

京大の世界史の勉強法としては、空間補充問題には世界史の流れを覚える・基礎知識を確実につけることが大切にあります。論述問題には論理的な記述力をつけること・短時間で回答できるようになることが必要です。詳しくは記事に記載しています。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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