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更新日 2024.7.11

順天堂大学医学部の特徴・偏差値・倍率・入試情報/対策をわかりやすく解説

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今回は、順天堂大学医学部について紹介します。

順天堂大学医学部は、私立大学の中でもトップクラスであり、国家試験でも高い合格率を誇ります。

この記事では、順天堂大学医学部の基本情報や偏差値・倍率に関する情報、入試問題に関する情報について記載しています。

順天堂大学医学部の受験を考えている方や、順天堂大学医学部に限らず医学部を志望している方にも必見の内容となっています。

また、順天堂大学医学部の入試対策におすすめの学習塾についても少し紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読んで、順天堂大学医学部について少しでも興味を持っていただければ幸いです。

順天堂大学医学部の基本情報

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キャンパス・学部

順天堂大学は、1838年に順天堂医学塾として創立され、180年以上の長い歴史を持つ大学です。

「順天堂医学塾」という名前からも分かるように、順天堂大学は医学部に力を入れており、現在の順天堂大学医学部医学科は、1952年に開設されました。

本郷・お茶の水にキャンパスを持つため、アクセスも良好です。

順天堂大学医学部の特徴

基礎研究医養成プログラム

順天堂大学医学部では、基礎研究医養成プログラムを実施しています。

このプログラムは、1年次から特別カリキュラムが設けられるので、早い時期から自分のやりたい研究を始めることができ、卒業までに大学院の単位10単位分を前倒しで取得することが可能となっています。

また、大学院を修了し、博士号を取得した後は、そのまま順天堂大学の助教授として今まで行ってきた研究を継続することができます。

6つの附属病院で学べる臨床学習

順天堂大学医学部には、6つの附属病院が存在します。

総病床数は、3,559床で、日本最大規模の病床数といえます。

それぞれの附属病院は、先進医療、地域医療、救急医療、周産期医療、高齢者医療、精神医療、がん治療など、様々な分野の医療ニーズに柔軟に対応できる専門性を有しています。

順天堂大学医学部の学生は、このような高い総合力を持つ附属病院で臨床学習を受けることができます。

学費

順天堂大学医学部の学費
 
1年次

2年次以降
特待生
1年次 2年次以降
入学金 200万円 200万円
授業料 70万円 200万円

免除


100万円
施設設備費 20万円 86万円
教育充実費 72万円
小計 290万円 358万円 200万円 100万円
6年間合計 2,080万円 700万円

順天堂大学医学部の学費は、上記の表のようになっています。

入学金は200万円授業料は1年次が70万円、2年次以降が200万円となっており、この他に施設設備費、教育充実費が掛かります。

また、一般学生とは別に特待生という枠が設けられており、1年次は入学金以外の費用が免除、2年次は授業料・施設設備費・教育充実費を合わせて100万円の支払いが求められます。

特待生で入学した場合、一般学生よりもかなりの額の学費が免除されることが分かります。

入試日程

順天堂大学医学部の入試日程(2023年度)
入試方式 学力試験 一次合格発表 小論文・英作文 面接 二次合格発表
一般A方式 2月3日 2月9日 2月11日~13日 2月18日
前期共通テスト利用 1月14日・15日2月3日 2月9日 2月11日~13日 2月18日
一般B方式 2月3日 2月18日 3月3日 3月4日 3月10日
共通テスト・一般独自併用 1月14日・15日2月3日 2月18日 3月3日 3月4日 3月10日
後期共通テスト利用 1月14日・15日2月3日 2月18日 3月3日 3月4日 3月10日
地域枠 2月3日 2月9日 2月11日~13日 2月18日
研究医特別 2月3日 2月9日 2月11日~13日 2月18日

2023年度の順天堂大学医学部の入試日程は、上記の表のようになっています。

入試方式は様々で、7種類の方式の中から自由に選択して出願することができます。

具体的には、独自問題が出題される一般試験と、共通テスト利用共通テストと一般試験の併用の3つに大きく分けられます。

順天堂大学医学部の入試日程としては、1月中旬から3月上旬と考えておくとよいでしょう。

試験科目・配点

順天堂大学医学部の試験科目・配点
一般A方式/地域枠/研究医特別
理科※3科目中2科目選択
物理化学生物
200点(各100点)
英語 200点
数学 100点
小論文 二次試験合格者選抜で使用
前期共通テスト利用/共通テスト・一般独自併用(共通テスト部分)/後期共通テスト利用 国語 200点
地理歴史公民※7科目中1科目選択 世界史B日本史B倫理政治経済など
100点
数学※2科目必須 数学Ⅰ・A数学Ⅱ・B 200点(各100点)

理科※3科目中2科目選択
物理化学生物
200点(各100点)
英語 リーディングリスニング 200点
一般B方式
理科※3科目中2科目選択
物理化学生物
200点(各100点)
英語 コミュニケーション英語・英語表現資格・検定試験 225点(200点+25点)
数学 100点
共通テスト・一般独自併用(一般独自試験部分)
理科※3科目中2科目選択
物理化学生物
100点
英語 200点

順天堂大学医学部の試験科目・配点は、上記の表のようになっています。

試験方式によって、受験が必要になる試験科目や配点が同じものや異なるものがあるので、受験する試験方式をよく確認しておきましょう。

基本的には、どの試験方式であっても、理科・英語・数学の3科目の受験が必要とされていることが分かります。

共通テスト利用方式を受験される方は、受験科目数が多いので、特に注意しましょう。

✔順天堂大学医学部は長年の歴史を持つ名門

✔研究医養成や臨床学習に力を入れている

✔学費、入試情報についてはよく確認を

順天堂大学医学部の偏差値・倍率

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偏差値について

2023年度の偏差値

順天堂大学医学部の2023年度の偏差値は、72.0です。

医学部の全国ランキングでは、82校中11位で、上位に位置しています。

私立大学の医学部だけで比較してみても、かなり上位に位置しており、順天堂大学医学部は難易度の高い大学・学部ということができます。

私立大学の医学部の偏差値ランキングについては、後述をご覧ください。

直近5年間の偏差値の推移

順天堂大学医学部の直近5年間の偏差値の推移
2019年度 70.3
2020年度 70.7
2021年度 68.7
2022年度 71.0
2023年度 72.0

順天堂大学医学部の直近5年間の偏差値の推移を見ると、上記の表のようになっています。

2021年度は68.7と少し落ち込みましたが、2022年度は71.0、2023年度は72.0と年々上昇を続けています。

私立医学部偏差値ランキング

私立医学部偏差値ランキング(2023年度)
1位 慶應義塾大学 74.8
2位 東京慈恵会医科大学 72.2
3位 順天堂大学 72.0
4位 日本医科大学 70.8
5位 自治医科大学 70.7

私立大学の医学部の偏差値ランキングは、上記の表のようになっています。

私立大学の医学部は全国に31校あり、その中で順天堂大学は3位となっています。

慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学に続く上位に位置しており、偏差値は72.0と、地方国公立大学の医学部よりも高い偏差値を誇っています。

また、上位5校のうち4校が東京都にある大学であり、東京都は優秀な私立大学が集結しているといえます。

順天堂大学医学部と偏差値が近い大学

順天堂大学医学部と偏差値が近い大学(2023年度)

順天堂大学医学部と偏差値が近い大学(2023年度)
東京医科歯科大学 74.2
千葉大学 72.5
横浜市立大学 72.2
九州大学 72.2
東京慈恵会医科大学 72.2
順天堂大学 72.0
名古屋大学 71.7
防衛医科大学校 71.5
岡山大学 71.5
東北大学 71.3
神戸大学 71.3

順天堂大学医学部と偏差値が近い大学として、私立では、東京慈恵会医科大学が挙げられます。

国公立では、千葉大学横浜市立大学、九州大学、名古屋大学などが挙げられます。

このように、順天堂大学医学部と偏差値が近い大学は、関東地方に多いことが分かります。

したがって、関東地方で医学部進学を目指す学生にとっては、順天堂大学医学部と同等の難易度の大学を自由に選べるといえるので、自分に合った校風の大学への進学を検討することができるでしょう。

もちろん、関西地方にも順天堂大学医学部と並ぶくらい優秀な医学部が多数存在しているので、ぜひ調べてみてください。

共通テスト得点率ボーダー

順天堂大学医学部の共通テスト得点率ボーダーは、約83%~86%と予想されています。

得点に換算すると、共通テストの満点を900点としたときに、約747点~774点がボーダーとなります。

共通テスト得点率の平均が約60%であることをふまえると、順天堂大学医学部の共通テスト得点率ボーダーはかなり高めであることが分かります。

各入試方法の倍率

順天堂大学医学部の各入試方法の倍率
一般A方式 10.3
前期共通テスト利用 25.1
一般B方式 19.9
共通テスト・一般独自併用 14.8
後期共通テスト利用 21.8
地域枠 5.9
研究医特別 5.8

順天堂大学医学部の各入試方法の倍率は、上記の表のようになっています。

前期・後期共通テスト利用方式が特に倍率が高く、20倍を超えていることが分かります。

一般的な入試方式である一般A方式であっても、10倍以上の倍率となっています。

また、倍率が一番低いものであっても5倍を超えているので、順天堂大学医学部は、かなり人気の高い大学であることが分かります。

そのため、順天堂大学医学部を目指している方は、厳しい倍率を乗り越えられるくらいの実力が必要となるでしょう。

✔順天堂大学医学部の最新偏差値は72.0

✔共通テスト得点率のボーダーは83%~86%

✔倍率も高いものでは20倍越えの入試方式がある

順天堂大学医学部の入試の問題傾向と対策

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一次試験の問題傾向と対策

英語

順天堂大学医学部の英語は、長文読解問題が4題、自由英作文が1題の大問5問構成となっています。

長文読解問題の英文は医療系や自然科学系のテーマが多い傾向にあります。

また、自由英作文は、解答欄の大きさから考えると、約200語~400語の英文を書くことが求められているといえます。

出題テーマは特定の分野に限られず、幅広い分野にわたっています。

対策としては、時間配分に気をつけることをおすすめします。

試験時間80分のうち20分を自由英作文に確保できるようにしましょう。

そのため、長文読解問題は1題あたり15分以内で解くことが理想です。

数学

順天堂大学医学部の数学は、小問集合が1題、計算問題が1題、説明・証明問題が1題の大問3問構成となっています。

そして、微分積分や行列、二次曲線、ベクトル、図形問題が頻出分野です。

また、順天堂大学医学部の入試問題の大きな特徴として、基本的な数学用語の定義の説明や、公式や定理の証明問題が出題されることが挙げられます。

対策としては、数学用語や公式の理解を深めておくとよいでしょう。

教科書を使って基本的な事項を確認し、説明できるレベルまで十分に理解しておくことが必要です。

化学

順天堂大学医学部の化学は、マークシート式の大問が1問、記述式の大問が1問の大問2問構成となっています。

マークシート式の大問では、理論化学、無機化学、有機化学の3分野から出題されることが多いです。

記述式の大問では、理論化学から出題されることが多い傾向にあります。

対策としては、標準的な問題を速く正確に解くことが効果的です。

順天堂大学医学部の化学の問題は、標準的な難易度の問題が多いものの、時間が足りなくなることが予想されます。

そのため、解ける問題をミスなく解くことが大切になります。

生物

順天堂大学医学部の生物は、化学と同様にマークシート式と記述式の大問2問構成となっています。

マークシート式の大問では、知識問題が中心に出題されます。

そして記述式の大問では、計算問題や実験考察問題が中心に出題されます。

問題の難易度はそこまで高くないですが、他の大学では出題されないような分野から出題されるなど、幅広い分野から出題される可能性があります。

対策としては、知識を蓄え続けることが大切です。

教科書や参考書を使って基礎知識を身につけ、問題集などでアウトプットを行うようにしましょう。

物理

順天堂大学医学部の物理は、化学、生物と同様にマークシート式と記述式の大問2問構成となっています。

マークシート式の大問では、小問集合を含む中問3問が出題されます。

そして記述式の大問では、5問程度の設問が用意されています。

作図問題や計算量が多い問題が出題されることもあり、問題ごとに難易度の差が見られるという傾向があります。

対策としては、時間配分を意識することが効果的です。

標準的な難易度の問題が多く出題されるため、それらの問題をいかにスピーディーに解けるかという点が重要になります。

過去問で演習を重ねながら時間配分を決めていくようにしてみてください。

小論文

順天堂大学医学部の小論文は、絵や写真、詩などを用いた問題が出題され、自分の考えが問われます。

試験時間は70分で、800字程度の小論文を書くことが求められます。

対策としては、まず、志望理由を明確にしておくことが必要です。

志望理由を明確にしておくことで、どのようなテーマであっても、自分が医者に適した人間性を有していることをアピールできるような小論文を書くことができるでしょう。

二次試験の問題傾向と対策

面接

順天堂大学医学部の入試の二次試験では、面接が実施されます。

面接時間は20分程度で、受験生1人に対し面接官4人という形式で行われるようです。

面接の内容としては、1つの質問に対して深堀りされることが多いです。

そのため、どのような質問が来ても、「はい」や「いいえ」で終わるのではなく、どうしてそのように考えたのかという理由も考えてから答えられるようにしておくとよいでしょう。

✔科目ごとに出題傾向と対策が異なるので入念に準備を

✔小論文対策としては志望理由を明確に

✔面接は理由も含めて返答できるようにしておくとよい

順天堂大学医学部対策におすすめの塾

京都医塾

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その塾の名前は京都医塾です。

どんな塾なのか詳しく見ていきましょう。

京都医塾の基本情報

京都医塾とは、京都にある医学部受験生向けの塾です。

京都市営地下鉄四条駅から徒歩4分、阪急烏丸駅から徒歩4分ほどのところにあります。

質の高い学習を提供してくれるのはもちろんのこと、個人ブースがあったり、寮も完備したりなど、勉強に取り組む周囲の環境を整えてくれ、勉強に集中させてくれます

徹底した分析

京都医塾は徹底した分析が強みです。

最初の合宿などを通して、生徒一人一人を徹底的に分析し、合格までの距離を測る事から始まります。

その後も、ヒアリング・アチーブメントテスト・体験授業で分析し、自身の立ち位置を確認する事で、合格までの最短のカリキュラムを組み、勉強を進めていくことが出来るのです。

それをもとに、京大生を始めとした、優秀な講師陣が1対1授業やレベル別の集団授業を通して、体現してくれ、合格に着実に最短で近づくことができるのです。

勉強に集中できる環境

京都医塾は1日中受験勉強に集中出来るような環境作りを行っています。

生徒には1人一つずつ個別のブースを用意しており、そこで自習や宿題を行うことができます。

また、教材移動や教室移動も不要なので、より集中することができます。

↓↓詳しくはこちら↓↓
 

✔京都医塾は京都にある医学部受験生向けの塾

✔勉強にコミットできるような環境が整備されている

✔生徒を徹底的に分析することで、合格への最短ルートを歩める

まとめ

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今回は、順天堂大学医学部について紹介しました。

日本最大規模の病床数を持つ病院が附属している大学であるため、より実践的な臨床学習を受けることができ、学習環境が充実しているといえます。

また、様々な入試方式があるため、自分の得意科目や日程を見て、自分に合った入試方式を選択することができます。

私立大学の医学部の中ではトップクラスの偏差値を誇る優秀な大学であり、倍率も高いため、入学するのは簡単ではないですが、入試の出題傾向をしっかりと理解して十分な対策を行えば、合格することも夢ではありません。

記事の最後には、順天堂大学医学部の入試対策におすすめの学習塾について少し紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「順天堂大学 医学部」に関してよくある質問を集めました。

順天堂大学医学部の偏差値は?

順天堂大学医学部の偏差値は、2023年度時点で72.0です。この偏差値は、私立大学の医学部の中では3位に位置し、地方国公立大学の医学部よりも高い偏差値となっています。私立大学・国公立大学を合わせてみても、82校中11位であり、かなり上位の偏差値といえます。順天堂大学医学部の偏差値の詳細はこちらを参考にしてください。

順天堂大学医学部の共通テストのボーダーは?

順天堂大学医学部の共通テストのボーダーは、得点率でいうと、約83%~86%と予想されています。得点に換算すると、900点満点中約747点~774点がボーダーとなります。共通テスト得点率の平均が約60%であることをふまえると、かなり高めのボーダーであるといえます。順天堂大学医学部の共通テストボーダーについてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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