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更新日 2023.7.5

不定代名詞の一覧と使い分けは?例文や練習問題でわかりやすく解説!

今回勉強する内容は「不定代名詞」です。

この単元は、英語の勉強をするうえで非常に重要な部分となります。

なぜなら、穴埋め問題などで出題しやすいからです。

不定代名詞は、使用する単語によってさまざまな意味を指します。

加えて、条件によって使えない単語も出てくるため使い分けには気をつけなければなりません。

例えば主語が単数であるか、複数であるかによっても使える不定代名詞は変わります。

英語特有のルールに合わせ、しっかりと単語を選ぶ必要があります。

今回の記事で特に説明するポイントは、不定代名詞の使い分けです。

慣用句も紹介するため、入試対策で1つずつ覚えるようにしましょう。

また、おすすめの学習塾も取り上げます。

同じく入試対策の参考にしてください。

不定代名詞とは?

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不定代名詞とは、不特定な人や物を示す代名詞のことです。

実際の入試でも文法や正誤問題で頻繁に出題されるため、しっかりと押さえてください。

不特定代名詞の詳しい内容について、具体例を挙げながら解説します。

英文を書くときは、1つの文に同じ単語を繰り返してはなりません。

例えば、主語が「Nancy」であれば代名詞に「her」を用います。

しかし、ときに人物や数量が不明なケースもあります。

これらを示す際に使われる手法が不定代名詞です。

不定代名詞のitとoneの使い分け

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まずは、itとoneの使い分けについて確認しましょう。

ここでは、3つの例文を紹介します。

  • ①You have a new computer,can I use it?
  • ②I lost my watch,so I must buy one.
  • ③My phone is very old,so I want to buy a new one.

これらの文章では、それぞれitとoneが用いられています。

どのように使い分けるか、しっかりとルールを押さえてください。

itを使ったパターン

最初に1つ目の文章である「You have a new computer,can I use it?」を解説します。

カンマ以降の後半部分では、「can I use it?」とitが使われています。

itとoneは、両方とも「それ」を意味する言葉で前の単語を指し示すことが可能です。

そのため、単純に訳するだけであれば大きな違いはありません。

itとoneは、前の名詞を指し示している点においても役割は同じです。

しかし、英語として使う際には明確な違いがあります。

itの場合は、「特定のそれである」と断言するニュアンスで使う単語です。

新しいパソコンを特定できるように示すことが、itの役目といえます。

「You have a new computer,can I use it?」は、「あなたは新しいパソコンを持っているよね、その新しいパソコンを使わせてくれない?」と訳せます。

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oneを使ったパターン

では、次のoneを使った不定代名詞について説明します。

上述のとおり、こちらも訳し方自体はitと同じで「それ」を指す単語です。

一方で、oneの場合は前の文章で出てきた名詞を指すといった特徴があります。

itとは違い、明確に特定する不定代名詞ではありません。

2つ目の例文である「I lost my watch,so I must buy one.」を確認しましょう。

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この文章を日本語にすると「私は時計をなくしたよ、だから時計を買わなきゃ」となります。

なくした時計そのものを買うことはできません。

時計全般を指す内容であるため、itではなくoneを使います。

3つ目の文章の「My phone is very old,so I want to buy a new one.」も考え方は同じです。

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oneは前の名詞を指す単語であることから、普通の名詞と同様に形容詞の前にも置けます。

一方で、itになると物を特定するため形容詞の前には置けません

このあたりの特徴も押さえましょう。

可算・不可算および単数・複数での取り扱い

itとoneの使い分けは、特定物を指すか否かだけではありません。

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    可算・不可算および単数・複数での取り扱いによっても使い方が異なります。

itの特徴は、可算(数えられるもの)でも不可算(数えられないもの)でも使えることです。

加えて、単数のみに使えて複数のものを指すときは文には置けません。

指し示したい名詞に「s」や「es」が付いているときは気をつけましょう。

反対にoneは不特定の単数を指します。

前述のとおり、形容詞の前にも置ける不定数代名詞です。

複数の名詞を指す場合には、onesと「s」を付けます。

さらに、oneは可算名詞にしか置けません。

水やお金を指すときには使えないため注意してください。

CHECK

  • 不定代名詞のitは特定の何かを指すときに用いる
  • 不定代名詞のoneはitと異なり、明確に何かを特定する働きは持たない
  • itとoneは可算・不可算、単数・複数によっても取り扱いが異なる

不定代名詞のthe otherやanotherなどの例文

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次に、以下の不定代名詞の使い分けについて見ていきましょう。

  • the other
  • another
  • others

紹介する例文は5つです。

  • ①I have two brothers.One is a doctor and the other is a teacher.
  • ②She has four dogs.One is white,another is black,and the others all brown.
  • ③Some likes fish and others like meat.
  • ④Reading English is one things and speaking English is another.
  • ⑤They jumped into the sea one after another.

これらの内容を詳しく解説します。

the otherの使い分け

まず、1つ目の例文は「I have two brothers.One is a doctor and the other is a teacher.」です。

「私には兄が2人いる」と最初に説明しており、どちらかのうちの1人と表現したいので1人目の兄をoneと置きます。

今回は人数が2人であるため、1人をoneと表現すればもう片方は誰かすぐに分かるはずです。

この状態を共通認識と呼び、英語ではthe otherが使われます。

要するに、the otherは2つの選択肢があった場合のどちらか片方以外(もう片方)を示す単語です。

ちなみに、2文目は「片方が医者でもう片方は先生である。」と訳せます。

anotherの使い分け

2つ目の例文の「She has four dogs,one is white,another is black,and the others all brown.」も同じように考えましょう。

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文頭で彼女は犬を4匹飼っていることが分かります。

この中の1匹目は特定ができないため、用いる不定代名詞は先程と同じくoneです。

しかし、1匹目を除いたとしても残りは3匹います。

そこで、不特定の「an」に他のを示す「other」を組み合わせた「another」が使われます。

後は、残り2匹いることを共通認識として持っているはずです。

文末には、共通認識かつ複数形のthe othersを用います。

othersの使い分け

3つ目の例文の「Some likes fish and others like meat.」に関しては、主語の数量が曖昧です。

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曖昧な全体の中から、さらにいくつかの数を示しています。

そのため、残りもまた不特定で共通認識がありません。

このときは、othersのみを使いましょう。

④と⑤の例文の解説

4つ目と5つ目の例文には、重要な慣用句が含まれています。

はじめに、「Reading English is one things and speaking English is another.」から確認しましょう。

前半部分(カンマより前)は、「英語を読むことは1つのことだ」と訳せます。

ただし、「英語を読むこと」は特定できるものではありません

後半部分の考え方も同じです。

そこで、「これとはまた別のものだよ」と示すために不可算でも使えるanotherを置きます。

次に、5つ目の「They jumped into the sea one after another.」について見ていきましょう。

文末の「one after another」に注目してください。

こちらの慣用句は、「次々と」と訳せます。

例えば、チーム内にたくさん人がいる中で1人を選ぶとしましょう。

そこで、残っている人の中からもう1人を選ぶと考えてください。

1人また1人」と海の中に飛び込む状態は、「次々と」と言い換えられるはずです。

そのため、この文章では「one after another」が使われます。

大切な慣用句表現の紹介

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    最後に、大切な慣用句表現の一覧を紹介します。

こちらは、入試問題を解くうえでも頻繁に用いられる表現方法です。

  • one of these days→「いずれそのうち、近いうちに」などの意味を表す
  • one another→「お互いに」の意味となり、each otherに置き換えられる(それぞれ主部にはならない)
  • one after the other→通常2人(2つ)を対象とし、「交互に」といった意味で使われる
  • one…the other→「(2つのうちの)一方は〜、他方は〜」のような意味で使われる
  • A is one thing B is another→「AとBは別物である」といった意味で使われる

穴埋め問題で出題されたときにも、しっかりと対応できるように覚えましょう。

CHECK

  • 不定代名詞はthe other・another・othersの使い分けもある
  • 主語の人数や個数がいくらあるかで使い分けることがカギ
  • 不定代名詞を使った慣用句も数多くあるためチェックすること

そのほかの不定代名詞の例文

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最後に、上で紹介した以外の不定代名詞の使い方を解説します。

ここで、紹介する単語は5つです。

  • all
  • both
  • none
  • either
  • any

これらも不定代名詞として使えます。

この章では、以下の3つの例文とともに解説します。

  • ①All of the students like baseball.
  • ②Every girl likes that singer.
  • ③There were a lot of people either side of the street.

この3つの文章を上から説明します。

All ofの使い分け

まず、1つ目の文章である「All of the students like baseball.」を解説しましょう。

ここでは、Allを置く際の語順に気をつけてください。

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Allは「〜の中の全て」を意味する単語です。

つまり、Allを使うのであれば「All+名詞」か「All+of」の形にしなければなりません。

ちなみに、「All of」はチームを表す複数形です。

「そのチームの全ては」と言い換えられます。

このときに気をつけたいポイントは、「その」という意味があることです。

そのため、ofの後には必ずtheを使います。

可算名詞であればtheの後ろは複数形、不可算名詞は単数形です。

「〜of」の形を使う場合は、下記に挙げた単語でも必ず「the+名詞」の並びになります。

  • one
  • either
  • neither
  • both

可算名詞に関しては、複数形になると押さえてください。

さらにAllを使う際は、人を指すときには基本的に複数扱い、物の場合は、単数扱いとなります。

加えて、Allとnone(全て〜ない)であれば可算名詞が複数形です。

反対に、不可算名詞は単数形になると覚えましょう。

Everyの使い分け

2つ目の文章である「Every girl likes that singer.」について解説します。

主語はEvery girlと置かれているものの、likeには三人称単数現在の「s」が付けられています。

Everyの通常の訳は「すべての」です。

ただし、他に全員の中の1人1人に焦点を当てる使い方もあります。

そのため、結果的には1人の女性を指しているため必ず単数扱いで使うようにしてください。

every以外にも、次の単語が主語になっている場合は全て単数扱いです。

  • either
  • each
  • neither

英作文の問題で登場したら気をつけましょう。

さらに、Everyを使うときは「all of」の形にはできません。

つまり、「Every of」とは作れない点も注意点の1つです。

eitherの使い分け

最後に確認する文章が「③There were a lot of people either side of the street.」です。

ちなみに、この文章は「両サイドの道にたくさんの人がいた」と訳せます。

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通常であれば、eitherは「AかBかどちらか」を意味します。

しかし、形容詞で使うときは「両方のサイド」と訳されるため注意しましょう。

「両方のサイド」を意味する単語には、bothもあります。

bothの場合は、必ず後ろに置く名詞は複数形でなければなりません。

一方で、eitherの後ろの名詞は単数形です。

これらの違いを区別して、しっかりと使い分けられるようにしましょう。

CHECK

  • 他にもallやeveryなど数多くの不定代名詞がある
  • 不定代名詞によって使える場面が変わるため注意
  • 「Every of」など絶対に使えない方法もあるため区別して覚える

不定代名詞の練習問題

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では、ここで練習問題に挑戦してもらいます。

出題する文章は全部で4つです。

( )に入る単語を①〜③の中から選びましょう。

1.He bought a new car.I want to buy a new ( ).

①it ②one

2.I have three dogs.One is white and ( )are black.

①others ②the others

3.( ) of the students were surprised at the news.

①All ②Every ③Each

4.( ) of the students was surprised at the news.

①All ②Every ③Each

正解はこちらです。

1.He bought a new car.I want to buy a new (②one) .

2.I have three dogs.One is white and (②the others) are black.

3.(①All) of the students were surprised at the news.

4.(③Each) of the students was surprised at the news.

1番の不定代名詞は、完全に同じものを特定する場合ではないため「one」を使います。

2番の主語の犬は3匹です。

すでにoneが使われており、残り2匹を指すため「the others」が該当します。

3番と4番の違いは、be動詞がそれぞれ単数と複数になっていることです。

複数形の「were」を置きたいときはAll、単数形を置くにはEachを使います。

主語や動詞などを細かく確認し、それぞれの特徴に合った不定代名詞を選びましょう。

CHECK

  • 主語をしっかりと見て適切な不定代名詞を選ぶ
  • 不定代名詞を選ぶ際には文章の意味を理解することが大切
  • 単数形と複数形の違いだけでも使える不定代名詞が異なるため注意

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まとめ

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今回は、不定代名詞について紹介しました。

まず、1番押さえなければならない部分はitとoneの使い分けです。

どちらも「それ」と訳しますが、同じものを特定しているか否かで選び方が異なります。

しっかりと区別して覚えてください。

他にも、the otherやanotherなどさまざまな不定代名詞が存在します。

これらも独自のルールによって使える点が特徴です。

2つある中でもう片方を指すか、3つある中で残り2つを指すかなどで使用する不定代名詞が変わります。

さらに、不定代名詞を使った慣用句についても説明しました。

入試問題でも、穴埋め形式などで出題されるかもしれません。

細かい内容にはなるものの、1つずつ覚えるようにしましょう。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「不定代名詞」に関してよくある質問を集めました。

不定代名詞はどのような表現を指しているの?

不定代名詞とは、人物や数量が特定されていないものを示す代名詞です。主な表現方法は、itとoneの2つがあります。他にも、数量などで不定代名詞の形が変わるため押さえましょう。不定代名詞の詳細はこちらを参考にしてください。

不定代名詞の使い分けは何を意識したらいいの?

不定代名詞の使い分けのポイントは、主語をしっかりと確認することです。itとoneであれば前者は同じものを特定するとき、後者は完全に同じものを指さないときに用います。また、主語の数量によってthe other・another・othersも使い方が異なります。それぞれの不定代名詞のルールをしっかりと覚えてください。不定代名詞の使い分けについてはこちらを参考にしてください。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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