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更新日 2024.2.4

【東京大学】地学は有利?入試の傾向と対策、おすすめ参考書や個別塾を解説

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東大の地学では宇宙や惑星、地球内部や大気、海洋に関する様々な現象の正確な理解が問われます。

東大地学は他大学の問題と比べて論述問題や計算問題が多く、難易度が高いのが特徴です。

ここでは東大地学の入試概要や傾向・対策、おすすめの参考書や個別指導塾の紹介をしていきます。

限りある学習時間を上手に利用するためにも、効率的な学習方法で東大合格を目指しましょう。

【東京大学】地学の試験要項

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東京大学の入試で地学を利用するには、大学共通テストで地学を選択する又は、第2次学力試験で地学を選択する必要があります。

まずは、東大入試の概要について見ていきます。

東大の試験日程

大学共通入試テスト

 
大学入学共通テストの日程
試験日 2024年1月13・14日(土・日)
第一段階合格者発表 2024年2月13日(火)

2020年度から開始された大学入学共通テストは、毎年1月の中旬に試験が行われます。

試験は2日間行われ、地学は2日目の2024年1月14日です。

第2次学力試験

第2次学力試験の日程
試験日 2023年2月25・26・27日
合格発表 3月6日

国立大学の2次試験は毎年2月の下旬に行われます。

東京大学では、理科科目は2日目の午前中に試験が行われます。

東大地学の試験内容

東京大学の入試では、理系と文系で入試科目が分かれており、地学は理系科目の受験で利用することができます。

理系学部の入試科目は、国語・数学・理科・英語です。

理系学部の配点

東京大学では、900点満点の共通テストを110点満点に換算します。

第2次学力試験の点数が440点満点で、共通テスト110点+第2次学力試験440点=550点満点で合否が判断されます。

第2次学力試験440点の配点は以下の通りです。

国語 数学 理科 英語 計(点)
80 120 120 120 440

理科の配点は1教科60点満点、2科目合わせて120点満点です。

理系学部の試験時間

個別学力検査での回答時間
2科目:1科目当たり 150分:約75分

地学の大問は例年3題出題されるので、大問1問あたり25分を目安として解答すると良いでしょう。

論述問題も多いため、手早く解ける問題はミスなく処理していく能力が求められます。

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✔東大理系の共テボーダーは約90%!

✔第2次学力試験の理科は2教科合計で150分

✔第2次学力試験の理科は60%以上を目指す

【東京大学】地学の出題傾向・構成

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国内で最難関大学でもある東大の地学は、難易度が非常に高いです。

東大地学二次試験の特徴と傾向をみていきましょう。

東大地学の試験構成

東京大学の地学では、「地学基礎・地学」の全範囲が試験範囲になっています。

地学の試験構成

ここ6年の東大第2次学力試験の地学の大問は以下の通りでした。

年度 大問1 大問2 大問3
2023年 宇宙 大気・海洋 地球
2022年 天文 大気・海洋 固体地球・地質
2021年 天文 大気・海洋 固体地球
2020年 天文 大気・海洋 固体地球・地質
2019年 天文 大気・海洋 固体地球・地質
2018年 天文 大気・海洋 固体地球・岩石

天文、大気・海洋、固体地球の3つの分野からの出題が、最近の東大地学の頻出パターンになっています。

東大地学の入試傾向

東大地学の特徴
  • 表面的な暗記では太刀打ちできない
  • 計算力を必要とする問題が多い
  • 全体を通して国語力が問われる

表面的な暗記では太刀打ちできない

教科書に出てくる用語や現象を言葉で暗記するだけでは合格点は取れません。

宇宙や惑星、地球の大気や海洋、地球内部に関する様々な現象についての 深い理解、考察力が求められます。

計算力を必要とする問題が多い

地学には物理の分野も多く絡んできます。

東大の入試問題では物理を絡めた計算問題が非常に多く出題される傾向にあります。

物理を選択している場合は、学習効果が高く感じられるでしょう。

全体を通して国語力が問われる

東大の入試問題は全科目において「問題文を読み解く力」が必要とされます。

問題文の題意を正確に理解し、客観的・論理的な答えを解答欄に落とし込む必要があります。

論述問題については、独学で対策を立てるより個別指導などで対策を立てるのが効率的です。

論述問題対策を個別で行ってくれる学習塾はこちら→

東大地学の頻出分野

東大学の地学の頻出分野を挙げていきます。

宇宙の構造

天文、系外惑星の軌道運動、受熱量と主系列星の性質、銀河系内外の天体の距離導出等

大気・海洋

海水の運動、台風の発生、空気塊中の雲水の生成について、エルニーニョ時の大気と海洋に関する問題

固体地球・地質

地震と地質、断層運動、火成岩の造岩鉱物・化学組成、海底堆積物

✔個別学力検査では計算問題・論述問題が多い

✔教科書の内容を深く理解する必要がある

✔問題の意図を正確に把握する「読解力」が必要

【東京大学】地学は穴場?難易度・デメリット

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東大地学の難易度

共通テストのボーダーライン

東大理系学部の難易度
偏差値 67.5~72.5
共通テストの得点率 89%

東京大学は日本で最も偏差値の高い大学であり、特に理系学部の偏差値は67.5~72.5と高くなっています。

そのため、大学入学共通テストのボーダーラインも約9割ととても高いです。

東京大学ではほとんど毎年、共通テストの点数によって二次試験受験を制限する足きりを行うので、共通テスト対策も万全に行いましょう。

合格者の合格最低点

2023年度に行われた東大理系学部の最終合格者の合格最低点はこのようになっています。

点数は共通テスト110点+第2次学力試験440点=550点満点です。

理科一類 理科二類 理科三類
315(57.2%) 313(56.9%) 357(64.9%)

東京大学に合格するためには、共通テストでは約9割、第2次学力試験では約6割を取る必要があります。

第2次学力試験の地学では、65%~70%取れると良いでしょう。

地学を選択するメリット

  • 物理のよりも複雑な計算が少ない
  • 化学よりも暗記が少ない

複雑な計算が少ない

地学は物理などの他の理科科目よりも複雑な計算が少ない科目です。

計算問題は凡ミスなどによって点数を落としてしまいがちなので、地学は安定して点数の取れる科目と言えるでしょう。

暗記が少ない

大学入試の地学は、ある程度の知識を用いてその場で考察する必要のある問題が出題されます。

そのため、生物や化学と比べ必要な知識量が少なく、理科科目の中で最も点数を取れるようになるのが速い科目であると考えられます。

地学を選択するデメリット

  • 受験可能は大学が少ない
  • 理系の受験者数が少ない

受験可能な大学が少ない

物理や化学と比べると、地学を利用して受験できる大学や学部は少ないです。

特に私立大学の理系学部ではほとんどの大学で地学で受験することができないので、併願校で私立大学をお考えの方は、地学を選択することをおすすめできません。

理系の受験者数には物理・化学が人気

文系の学生には人気の地学ですが、理系の学生では物理や化学の方に興味のある人が多く、人気の少ない科目です。

理系で地学を選択する人は少ないため、地学受験に特化した参考書が少なくなっています。

東京大学の赤本でも、化学や物理・生物に特化したものは販売されていますが、地学に特化したものは販売されていません

地学の勉強におすすめの参考書はこちら→

✔日本最難関の大学

✔暗記や計算が少ない

✔地学を受験科目にする人が少ない

【東京大学】地学の勉強法

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ここでは東大地学の傾向や特徴を踏まえて、合格のための対策法をご紹介します。

地学の対策ポイント
  • 物理を先に仕上げる
  • 教科書の内容をすべて頭に入れる
  • 計算問題は素早く正確に行う

物理を選択している場合は物理から仕上げる

東大の地学問題に物理の知識を必要とする問題が頻出です。

平成30年度の東大地学の問題では大問3つ、全てに物理の問題が入っていました。

地学の「原理」に関する部分は物理の内容になってくるからです。

「物理&地学」で学習を進めるのが一番効率的ですが、物理を選択していない場合は「物理基礎」で物理の考え方を理解してから地学の勉強に入りましょう。

教科書全体の知識をしっかりと頭に入れる

「宇宙の構造」「大気・海洋」「固体地球・地質」は頻出分野です。

教科書や参考書のグラフや表の意図や意味を理解し、用語は正確に覚えましょう。

東大地学の入試問題の中には、基礎的な知識で解ける問題もあるので、取れる問題から確実に得点を上げていくようにしましょう。

図表は自分で書けるよう対策しておくと良いでしょう。

計算は素早く正確に行う

地学の計算問題を行う上で公式の暗記・理解は必須です。

東大地学の計算問題は国語力を必要とする問題もあるので素早く、かつ正確に問題文を読まなければなりません。

特に有効数字の桁数には注意が必要です。

無駄な計算をして時間をロスしないためにも有効数字に注意した計算練習を日ごろから続けましょう。

東大地学は、時間に対しての問題数が多いので、時間配分を常に意識する必要があります。

解ける問題から確実に解いていく癖をつけておくと良いでしょう。

✔得点を上げるためには物理の知識・理解も大切

✔用語や現象の説明、図表の読み取りを確実に

✔東大理科は時間との勝負

【東京大学】地学対策におすすめの参考書

地学の大学受験用の参考書はあまり種類がありません。

教科書、図表を丁寧に読み事象や現象の理解を正確にしましょう。

センサー地学

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センサー地学 改訂版
出版社 啓林館
価格(税込) 990円
レベル 基礎~応用

高校で使われることの多い参考書です。

基礎から応用まで3ステップで学ぶことができます。

問題数が多く、実際の入試問題も入っているため実践力が付きます。

個人で購入する場合、別冊の解答が付かないので別途購入しなければなりません。

ひとりで学べる地学

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ひとりで学べる 地学 最新第4版
出版社 清水書院
価格(税込) 2,145円
レベル 基礎~応用

テーマごとに7編に分かれており、各テーマごとに深く学ぶことができる参考書です。

図表や確認問題が充実しており、解説もわかりやすいので、独学でも確実に実力をつけていくことができます。

気象予報士の資格取得を目指す方にもおすすめの一冊です。

改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス地学図録

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視覚でとらえるフォトサイエンス地学図録
出版社 数研出版
価格(税込) 1,001円
レベル 基礎~標準

全ページカラーで写真、図表、イラスト中心で構成されており、地学の用語を視覚的にイメージしながら知識を深めることができる一冊です。

高校地学の教科書に沿った単元・項目で分かれており、基礎から応用的な内容まで網羅しています。

気候変動や自然災害といった時事課題も入っているため、東大地学対策には必須の図表といえるでしょう。

全国大学入試正解集 地学

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全国大学入試正解集 地学
出版社 くぬぎ出版
価格(税込) 3,300円
レベル 標準~応用

国公立大学と私立大学の入試問題を集めた問題集です。

大学入試の地学の問題集は少ないため、実際にどのような問題が出題されるのか知るためにやっておきたい一冊です。

問題と回答のみが記載されており、解説がないため、教科書を読みながらの学習が必須となります。

東京大学 理科

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東京大学 理科
出版社 教学社
価格(税込) 2,530円
レベル 実践~応用

東京大学の理科科目の第2次学力試験を7年間分収録した赤本です。

実際の東京大学の過去問を解くことができるので、入試前には必ずやっておきたい一冊です。

物理・化学・生物と違い、地学は地学に特化した赤本がないので、この赤本で実際の入試問題の傾向を掴みましょう。

東京大学合格に強い学習塾は?

限りのある時間で効率的に東大地学の対策をするには個別指導を利用するのが良いでしょう。

東大合格に向けての最短ルートで地学の対策をしたい人におすすめの個別指導塾をご紹介します。

現論会

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現論会の基本情報
対象年齢 高校生・浪人生
指導形式 個別指導
エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・京都・オンライン
特徴 難関受験に強い個別指導塾

受験に必要な全科目を指導

現論会では、受験に必要な全科目に対する対策を定額で行ってくれます。

すべての科目の入試までに行うべき対策をカリキュラムとして作成し、そのカリキュラムを修正・改善しながら学習を進めてくれます。

長期戦となりモチベーションの維持が難しい大学受験ですが、1日単位でやるべきことを提示してくれるので不安や焦りが解消されます。

現論会のコーチ

現論会には、難関大学受験を経験した満足度の高いコーチが揃っています。

現論会独自の研修を約5週間も行うので、高い質の授業を提供することができます。

東京大学の現役の生徒も多くいるので、実際に行った勉強法やキャンパスライフの近況を聞くことなどもできます。

現論会のコースと料金

現論会には各志望校に合わせたコースが設置されています。

料金やコースは以下の通りです。

現論会の高校3年生・既卒生の料金
コース名 月謝(税込)
東大コース 65,450円
京大コース 65,450円
難関国公立コース 61,050円
早慶コース 56,650円

詳しくは以下からお問い合わせください。

↓↓詳細はこちら↓↓

個別指導塾TOMAS(トーマス)

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個別指導塾TOMAS(トーマス)の基本情報
対象 小学生・中学生・高校生・高卒生
授業形式 完全マンツーマン指導・オンライン指導対応
エリア 全国
特徴 難関大学対応の完全個別指導塾

個別指導塾TOMASの1対1の個別指導

個別指導塾TOMASは「生徒一人に先生一人」という完全1対1の指導環境にこだわっています。

東大第2次学力試験の地学で鍵となる論述問題の対策を行うには、個別で指導してもらうのが効率的です。

1対1で繰り返し添削をしてもらうと実力がついてきます。

また、TOMASでは生徒一人一人に足りない力を分析し、オリジナルのカリキュラムで指導を行ってくれます。

個別指導塾TOMASの合格実績

個別指導塾TOMASは東大へ合格者を輩出しています。

学校名 合格者数
東京大学 8名
京都大学 1名
東京工業大学 7名
一橋大学 9名
早稲田大学 142名
慶應義塾大学 115名
慶應義塾大学(医学部医学科) 5名
東京慈恵会医科大学(医学部医学科) 10名

個別指導塾TOMASでは、毎年難関大学に多くの合格者を輩出しています。

志望校合格から逆算した個別のカリキュラムで指導を行うため、学力を効率的に高めることができます。

個別指導塾TOMASの難関校合格率が高い理由

行える難関大対策
  • 学習計画の立案・管理
  • 得意科目の強化
  • 苦手科目の克服
  • 定期テスト対策
  • 単元別ピンポイント受講
  • 記述論述対策
  • 過去問演習
  • 志望校集中対策

個別指導塾TOMASでは、上記すべての対策を一人一人の学力に合わせ組み合わせて行うことができます。

個別指導塾TOMASで東大に合格した生徒は、上記の中から自分に合った対策を行うことで合格を手に入れました。

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↓↓お問い合わせはこちらから【無料】↓↓

まとめ

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地学は私たちの暮らしている地球や、惑星、宇宙まで幅広い範囲を学ぶことのできる学問です。

東大地学合格点に到達するためには正しい知識を持つだけでは なく、本質や原理を論理的に考え、客観的に説明する力が必要とされます。

東大地学の受験者数は、他の科目の受験者数より少ないです。

そのため「地学は簡単」と勘違いしている受験者もいるのですが、二次試験の地学は決して簡単ではありません。

原理や現象の理解は教科書や図版で学習し、記述や論述問題の対策は個別指導「得点を上げる解答力」を付けるようにしましょう。

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自由に組める自分に最適なカリキュラム

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【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「東京大学 地学」に関してよくある質問を集めました。

東大地学の入試傾向は?

近年の東大地学では、大問1天文、大問2大気・海洋、大問3固体地球が出題されています。頻出分野としては、系外惑星の軌道運動・海水の運動・台風の発生・地震と地質などが挙げられます。詳しくは記事に記載しています。

東大地学の難易度は?

東京大学は日本でもっとも偏差値の高い大学であり、難易度がとても高いです。共通テストでは約9割、第2次学力試験では約7割の正解が必要となります。東大の地学では論述問題や計算問題がたくさん出題される傾向にあるので、万全な対策が必要です。詳しくは記事に記載しています。

この記事を企画・執筆した人
-StudySearch編集部-
この記事は、StudySearchを運営している株式会社デジタルトレンズのStudySearch編集部が企画・執筆した記事です。
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